クリント・イーストウッドの映画を観たのは「運び屋」以来でしょうか?今回は「クライ・マッチョ」を観ました。この作品は2021年のアメリカ映画で監督・製作・主演をクリント・イーストウッドが務めています。1971年にN・リチャード・ナッシュが執筆した同名タイトルの小説を原作とし、クリント・イーストウッドとニック・シエンクが脚本としてクレジットされています。企画の初期段階ではアーノルド・シュワルツエネッガーが最終的に主演俳優に選ばれたものの、スキャンダルによって製作が中止され、2020年にイーストウッドが主演を勤めることが発表されたそうです。ストーリーは1978年、マイク・ミロはかつてロデオで名を馳せたが落ちぶれ馬の調教師で生計を立てている。彼はある日とある仕事を受ける。それは、メキシコでアルコール依存症の母親と暮らす少年をテキサスに住む少年の父親の元に送り届けたら5万ドル支払うと言う内容だった。マイクは少年と共にテキサスへと向かう道中、少年との交流を深めていく。(以上Wikipedia調べ)Rotten Tomatoesでは平均評価5.6/10となっており、批評家の一致した見解は「クライ・マッチョ」は、クリント・イーストウッドが経済的利益を生む映画製作者であり、カリスマ的なスクリーン・プレゼン能力を持つことを証明しているが、彼はこの特殊なプロジェクトには不向きな人物だったとなっている。脚本には否定的な評価が多く寄せられ、イーストウッドの演技については両極端の評価がされています。確かに脚本にはやや違和感があるように思う場面がありました。クリント・イーストウッドは現在91歳なんですが、暴れ馬に乗るシーンは“流石にそれはないだろ“と突っ込みたくなるシーンもありましたが、個人的には好きなタイプの映画です。小さなイベントが静かにゆっくりと起こっていく中で物語は進んでいき、同じテンポで2人が徐々に馴染んでいくような、シンプルと言う表現がぴったりくるような映画です。イーストウッドの面倒臭そうにしゃべる感じが91歳という年齢と重なって良かったのではないでしょうか。賛否両論ある様ですが私は楽しめました。興味のある方はぜひご覧になってみてください。