イカロス

2022年04月22日 18:41

「イカロス」2017年ブライアン・フォーゲル監督は、第90回アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞している映画です(Netflixで観ました)。この作品は、アマチュアの自転車選手のフォーゲルが、ロードレースに勝ためにドーピングを試みようとするところから始まる。そのドーピングに関し、ロシア反ドーピング機関所長のグレゴリー・ロドチェンコフ氏の助けを借りていた中、国際スポーツ界を揺るがスキャンダルが引き起こされる。2014年ソチオリンピックにおいて、ロシアによる国家主導のドーピングプログラムが実施されたことがドイツの公共放送によって報じられた中で、重要人物とされたロドチェンコフは、ロシアから命を脅かされる存在となり、フォーゲルの助けを借りてアメリカへ亡命。そして、カメラの前で、尿のサンプルの交換などロシアが行ったドーピングについて証言を行っていく。(Wikipediaより)

私も薬剤師の一人として、WADA(世界アンチドーピング機構)やJADA(日本アンチドーピング機構)、スポーツファーマシストなどの知識は多少あります、藤沢市は東京オリンピックのヨット会場などもあった関係で藤沢薬剤師会主催のアンチドーピングやスポーツファーマシストの薬剤師会主催の講習会などがあり出席もしていました。尿の検体をすり替える方法などはあまりにもひどい話ですが、ドーピングを抜く方法がこれほど巧妙に行われていることは知りませんでした。ドーピングの問題は非常に根が深く難しい問題だと感じています。ギリシャ神話に登場するイカロスは、父ダイダロスと共に迷宮に閉じ込められますが、ダイダロスは人口の翼を発明し、それを自分との自分の息子の肩に蝋で貼り付けて空に飛び上がり、迷宮から脱出したが、イカロスは天高く飛んではならないという父の注意を忘れ、得意になって高く飛翔したため、太陽の熱で翼の蝋が溶けて、海中に落下して溺れ死んだそうです。薬物を選手の体に投与すると言うことは、副作用の可能性を必ず伴うことを忘れてはいけない・・・そう思います。

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