先日、庭の草むしりをしていたら藁色(ストロー色とも言うらしい)のバッタをみました。よくみるバッタといえば緑色のイメージがありますが、形は顔馴染みのよく知っているバッタだったので、色違い?もしくはよく似た違う種類のバッタ?なのか分からなかったのでWikipediaで調べてみました。
まず生息する場所によって色が変わるらしいとの情報を仕入れたのでショウリョウバッタ(精霊蝗)からです。頭部が円錐形で斜め上に尖り、その尖った先端に細い紡錘形の触覚が2本つく。体色は周囲の環境に擬態した緑色が多いが、茶褐色の個体も見られる。成虫が発生するのは梅雨明けか頃から晩秋にかけてで、主に背の低いイネ科植物が生えた明るい草原に生息する。都市部の公園や芝生、河川敷にも適応し、日本のバッタ類の中でも比較的よく見られる種類である。生息地に踏み入ると、オスの成虫が「キチキチキチッ」と鳴きながら飛行する。俗説で、8月の旧盆(精霊祭)の時期になると姿を見せ、精霊流しの精霊船に似ることから、この名がついたと言われている。
もう1種有力なのがオンブバッタ(負飛蝗)です。頭部はショウリョウバッタのように前方に尖り、先端付近に触角と複眼が並んでつく。体の断面は三角に近く、複眼・前胸部・後脚腿節にかけての白い線で背面と腹面が分かれる。体色は緑色と淡褐色の2通りあるが、淡褐色系ではたまにピンク色に近い個体も見かけられる。成虫は8月〜11月頃に成長し、日当たりの良い草原に生息しているが、他のバッタ類が全くいないような都市部でも緑地帯、空き地、庭園、花壇、家庭菜園などにも生息している。交尾のためにメスの上にオスが乗っている姿が、おんぶしているように見えることからその名がついたと言われています。
その時見たバッタがどちらかは置いといて、バッタは大体、緑色と茶色の個体が存在して、生まれた周りの環境により、体の形態や色に違いが起こる生き物だそうです。これを相変異といい、個体群密度が高い場合は茶色や黒となり、個体群密度が低い場合には周辺の環境により、緑の草が多い時は緑、枯れた草が多い時は茶色がかった色となるとのこと。色によって性格まで違うらしく、茶色や黒のバッタは緑色のバッタが警戒心が強いのに対して、攻撃的になると言われていて生命力も強く、大発生したバッタの集団が長距離を移動するニュースなどを耳にすることもあると思います。
なんとなくあの時みたバッタの形は三角形っぽく小さい種のように見えたので、警戒心が強いオンブバッタが、枯れ草の多くなった環境に合わせて藁色になったんだと思います。幸い鎌倉でバッタが大量発生しているというニュースはまだ聞いていません。
藁色のバッタが撮れればよかったのですが、写真は緑色の警戒心の強い温厚なオンブバッタです。(どこにいるかわかりますか?)