「アイデンティティは人を殺す」という本を読みました。1949年レバノンに生まれ、のちにパリに移住したジャーナリスト、作家であるアミン・マアルーフさんによって書かれた本です。集団への帰属の欲求とは何を意味するのか。この欲求が他者に対する恐怖や殺戮へと繋がってしまうのは何故なのか・・・・。こうした問いに対して、「私たちの誰もが、自分自身の多様性を受け入れ、自分のアイデンティティを自分のさまざまな帰属の総和として思い描くことができるよう励まされるべきです。自分のアイデンティティはただ一つと思ってはいけません・・・それは至高の帰属とみなされ、排除の道具、時には戦争の道具になってしまうでしょう。さらに誰もが心穏やかに自分の多様な帰属を生きられること。これこそ、その人自身の成熟にとっても、市民的平和にとっても、何よりも大切なことです」と書いています。日本はアメリカのように移民国家ではなく、ヨーロッパのように移民が進んでいる国でもありませんが、少子化による人手不足の問題から目を背けることはできないので、こうした本を読むことで予習をしておくことは必要なのではないかと思いました。
アミン・マアルーフさんは言語の多様性は鍵になるのではないかと言っていて、自分のアイデンティティに関わる言語は守り、地球全体とコミュニケーションをとりたければ英語を使ってグローバルにアクセスすれば良い。さらにそれだけでは十分でなく第3の言語へと進むことが重要だと説いています。・・うーん・・・・・・第3の言語???????・・そう言われても・・・なかなか難しいです。なんとか英語だけでもなんとかものにしたい・・・・・・・・・です。