健康診断

2020年10月22日 14:51

健康診断を受けてきました・・・。若い頃はめんどくさいと思っていた健康診断も、年齢とともに体のあちこちが傷み始めてガタがくるにつれてありがたいと思うようになりました。だんだん歳をとってくれば人間どっかしら体に問題の一つや二つあるほうが当たり前なので、体に状態を絶えずチェックすることで、うまく自分の体と付き合っていく方法を考える機会にしたいと思っています(自分ぐらいの年齢になれば、一点の問題もなくパーフェクト健康体などという人は見たことありません)。私が毎年健康診断をしている健康診断センターのようなところは短時間に大量の人数を捌かなければならないようで、検査を受ける人がなんだか工場のベルトコンベアーの製造ラインを流れていくように、順番に流されていく様は何回行っても違和感があるというか・・・あまり慣れません(今年の場合は特に新型コロナのこともあるので、皆さんマスクをして会話をすることはないので問題はないと思いますが、一箇所に多くの人が集まっていたので若干心配でした)。

健康診断にも問題点はあるようで、胸部X線検査や肝機能血液検査などの多くの項目は健診の有効性がないという研究結果から、欧米の医学界では多相式健康診断により死亡率の率低下に対する有効性は否定されていたり、平成17年に厚生労働省の研究班が行った健康診断の各項目の有効性の検証では、主な24項目の検査と問診のうち、16種が「有効性の根拠が見つからない」と評価されていたりします。さらにメタボリックシンドローム検診でも有効性にはだいぶ議論があるようです。しかし有効性に多少問題があるものがあっても、健康診断の項目はこれから測定機器の進歩や医学的な発見などで年々変化していくでしょうし、自分の経験からも自分の体の状態を把握するのはなかなか難しいので(自分のことは自分でわかっていると思っても)、体調を実感として自らのセンサーで感じられるよう、アシストしてくれるアイテムを多く持っておくことは年齢に関係なく重要なことだと思っています。

もしかしたら近い将来、家の便器が検尿や検便のデーターを取ったり、スマートウオッチで心電図を取ったり、1滴の血液からスマートフォンが血液検査をしてくれたりして、医師はその送られたデーターによって健康診断をリモートで行う日が来るかもしれません。

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