Netflix が毎日オススメ配信動画を勧めてくるので、マッチ度が98%だった「キス・ザ・グラウンド大地が救う地球の未来」と「デビット・アッテンボロー地球に暮らす生命」を2本続けて観てみました。
「キス・ザ・グラウンド」は今までの農業のやり方を変え、土壌中の細菌との共生を図り、農薬や肥料を使わない農業にしていくことで、大気中の二酸化炭素を土壌中に固定できる(もしくは吸収できると言ったほうがいいかもしれません)方法が紹介されています。その中でアメリカの家畜飼料の生産は農業補助金でかろうじて儲かるようになっており、補助金がなければ成り立たない実情も紹介されており、土壌中の細菌と共生を図る方法はかかるコストから計算しても経済的に成り立っている一石二鳥な方法であるとのデーターが示されています。
「地球に暮らす生命」の方は、生物の多様性を維持する観点から、化石燃料や原子力にエネルギーを頼っている現状を、再生エネルギー(地熱・太陽・風力・水力など)にシフトする意義について説明し、これから世界の人口は頭打ちになって減少に転じることが鍵になってくると論じています。確かにハンス・ロスリング博士の「FACT FULNESS」という本を読むと、すでに世界の子供の人口は横ばいになっており、このまま極度の貧困をなくし教育が広まれば、人口が増え続けることはなくいずれ頭打ちになるとデーターに基づいて証明しています。
両方ともに見応えのある作品でした。エネルギー問題や農業の問題は日本においても解決しなけれはならない重要な問題であることは変わりません。新型コロナによって経済活動がストップしてみて、人々の移動が減り、リモートが増え、外食が減り、家で食事を取ることが増えたりすることで、二酸化炭素の排出量やフードロスなどの環境問題と絡めて検証してみると、今後の環境問題に対する解決策のヒントがあるかもしれないと思いました(もちろん経済的なダメージを放置しても良いということではありません)。
ちなみに今Netflix で観ているのは「ビッグデータ黄金時代世界の繋がりを科学する」です。