浴衣

2020年09月19日 08:47

夏場によく浴衣姿で観光をしている女性を見かけます(男性も見ないことはないのですが、圧倒的に女性が多い)。最近はインスタ映えのアイテムとして人気が高まっているのでしょうか。もともと神社やお寺が多く和服姿で歩いている人もチラホラ見かけるので、街の雰囲気に合っていることもありますし、レンタルしてくれるお店が増え気軽に利用できるようになったことが大きいと思います。今はコロナ禍で少なくなってしまいましたが、以前は外国からの観光客の方が利用しているケースも多く見受けられました。

浴衣は平安時代の湯帷子(ゆかたびら)が原型で(当時は麻)、貴族が蒸し風呂に入るときに使用したものだそうです。江戸時代中期になるとほぼ現在のような木綿で外出着としても着られるようになっています(天保の改革で町人は絹を着てはならないという掟が出されてから浴衣がより広まったとも言われている)。また古典的な浴衣には白地と紺地が多く、白地は日差しのある昼間用で、紺地は「藍」の香りを虫が嫌うことから夕方から夜用と工夫がなされています。ちなみに日本ゆかた文化協会のホームページで、協会は2020年東京オリンピックで会場を浴衣姿で一杯にする活動を行っているそうです。

今まであまり目立たなかったのか?浴衣と区別ができなかったのか?今年気づいたことがありまして、地元の方だと思うのですが(数は非常に少ない)、夏用の和服をきている方を稀に見かけます。こちらは着ている年齢層が上の方が多いのか、落ち着いた色の無地の涼しげな感じの着物(実際着ていたら暑いのかもしれませんが)を着ているパターンが多いように思います。そろそろ浴衣のシーズンも終わりなので和服などで観光などもいかがでしょうか?(季節に合わせたものをレンタルしてもらえるようですので)。インスタ映えはもちろんなのですが、「和服の似合う街」と感じていただけると地元民としても嬉しいです。

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