アフターコロナ

2020年07月25日 08:43

感染症とは?細菌感染症、真菌感染症、寄生生原虫感染症、寄生生蠕虫感染症、ウイルス感染症、プリオン病などで、ウイルス感染症とは?インフルエンザ、水痘/帯状疱疹、手足口病、デング熱、日本脳炎、AIDS、エボラ出血熱、SARS、MARS、新型コロナウイルス感染症などなど・・・・書き切れないくらいあります。感染症の歴史は生物の発生とともにあり30億年の歴史があり、「感染症の世界史」の著者石弘之さんによればウイルスの99.9%は無害かむしろ役に立っているものであるそうで、さらに我々も生態系という大きなシステムに組み込まれていて、人間もウイルスも対等な関係にあると言っています。

これからはウイルスと共存していかなければならないアフターコロナの時代とかウィズコロナ時代とか最近よく耳にするので、「アフターコロナ」日経BPという本を読んでみました。いろいろな分野で活躍されている30人の論客が予測するニューノーマルや今後重視されるであろう7つのメガトレンドなど、なるほどなあと感じさせられることが多い内容でした。中でも共通していたのが、大都市に集中した過密都市から分散型都市に移行していくことや、接触、対面の接客業(医療なども含めて)などが非接触、非対面にシフトしていくことなど。こうしたことはオンライン技術や自動運転の技術革新などの進歩によってより進んでいくのではないかというのが共通した認識のようでした。しかしながら経済の落ち込みは思った以上に深刻なようで、一気にニューノーマルの世の中になって経済が元通り回り始めるにはまだ時間がかかるようです。

その中で編集者・黒鳥社若林恵さんが“新型コロナウイルスで生じたことに新しい話は1つもない”と言っていたのが印象的で、要するに今語られているアフターコロナの話は今までのテクノロジーの延長での話であって全く新しい革新的なものが生まれたわけではないということだと思います。逆に言えばこれからこの制約された状況の中で、全く新しい観点でサービスや技術が生まれてくる可能性もあるわけで、この状況を打開してくれるパワーを持った若い力に期待したいと思っています。

最後にAmazon CEOのジェフ・ベソスが2020年4月株主にあてた書簡で絵本作家ドクター・スースの言葉を引用しているのでそれを書いておきたいと思います、「何か悪いことが起きた時、人には3つの選択肢がある。その出来事に縛られるか、打ちのめされるか、強くなるかだ」

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