お風呂は大好きで毎日湯船に浸かりたい派なので、必ず湯船いお湯を張ってのんびり浸かることにしています。お風呂の効果については諸説あると思いますが、生活習慣としての入浴を研究している第一人者といえば、東京都市大学の早坂信哉さんだと思います。早坂さんが書いた「最高の入浴法」には7大健康作用なるものが登場します。
①温熱作用ー体を温めて血流をアップする。
②静水圧作用ー水圧によって抹消血管に滞った血流が改善されてむくみが取れる。
③浮力作用ー筋肉や関節を緩めて緊張をほぐす。
④清浄作用ー体の汚れを洗い流す。
⑤蒸気・香り作用ー湯気(アロマ・入浴剤等を入れることも効果大)を吸い込むことにより喉や鼻を潤す。
⑥粘性・抵抗性作用ー手ごろな運動療法効果
⑦開放・密室作用ー日常から解放されるリラックス効果。
もちろん全て異存はないのですが脳科学好きの鍼灸師としては②、③及び⑦に注目しています。
まず⑦から説明したいと思いますが、私には風呂でのんびり湯船に浸かっている時間は貴重な時間で、まさに「ボーッと」するための時間と考えています。なぜかわかりませんが以前ブログにも書きました“坐禅”を経験した時に、目標としている“無の世界”により近づけるのではないかと感じているからです。茂木健一郎さんの本で読んだ受け売りで申し訳ありませんが、脳がリラックス(デフォルトモード)していると無意識からの手紙を受け取ることができると言っています。こうしたことを早坂さんはマインドフ“ロ”ネスと言っています。
さらに②と③ですが最近の目覚ましい研究から注目されているファッシアやファッシアシステムに関係してくるのですが、風呂の湯船に浸かった状態(浮力によって筋肉や関節が緩み、水圧によって皮膚表面から体に均一な圧力がかかっている状態)、これは利用しない手はないと思っています。こうした状況の中で適切なストレッチができれば、より適切なファッシアの矯正が行えるのではないかと思っています。これについては鍼灸師として研究を自らしてみたいと思っています。(ファッシアについては今後のブログ「ファッシアⅢ」をお待ち下さい)
ちなみに早坂さんの研究では1万4千人の高齢者を対象とした研究で毎日入浴する人は3年後に要介護になるリスクが29%も低かったとの結果が出ているそうです。何はともあれ風呂は気持ち良い(極楽、極楽)・・・・・今日もひとっ風呂浴びるとしますか・・・・・・・・・・・・。