先日御霊神社に参拝してきました、神奈川県には御霊神社は多数ありますが、今回紹介するのは鎌倉市坂ノ下の御霊神社です。鎌倉時代の書物「吾妻鏡」にこの神社を舞台とした様々な不思議な現象が登場していて、鎌倉幕府の諸行事がこの神社を中心に行われていたそうです。
祭神の鎌倉権五郎景政(歌舞伎の演目“暫”に登場する有名な役)は平氏一門で鎮守府将軍平良文が祖父にあたり、大庭、梶原、長尾、村岡、鎌倉(湘南地方に残る地名になっている)など平家五氏と共に鎌倉武士団を率いて、現在の湘南地域を開拓した開拓領主です。16歳にして源頼朝の祖先である源義家に従い、奥州後三年役に従軍してある時に右目に矢を射られながらも屈することなく射手を倒して帰還しました。目に刺さった矢を抜こうと三浦の平太為次という武士が毛皮で作った靴を履いたまま、景正の顔に足をかけた時にその非礼を叱責したという武勇伝が残っている武蔵坊弁慶のような豪快な人です。こうした伝承から学業成就、必勝招来、眼病平癒にご利益があるとされています。最近老眼と近眼で目が疲れやすく悪くなってきている感覚があったので、目の健康を願ってきました。
実際行ってみると鳥居の前を江ノ電が走り、樹齢400年のタブの木(鎌倉市指定天然記念物)がそびえていて、敷地はそれほど広くなくてこじんまりとしていますが、鶴岡八幡宮や鎌倉宮などの大きい神社にはない地元に密着している神社と言った感じの良さがあります。「最後から二番目の恋」というテレビドラマのロケ地としてよく登場していたらしいです。コロナウイルスの関係で不要不急の外出は控えなければなりませんが、人混みにいかなければ大丈夫なので、このブログを御覧になっている方々はこの機会にのんびり近所の神社を散歩してみるのも良いのではないでしょうか、何か発見があるかも知れません。