税金について

2020年03月05日 16:57

先週確定申告を済ませました、現在はe-Taxなるものがあってパソコンにあらかじめ用意していた数字を入力すると自動的に計算してくれて助かります。しかし自分で申告しているにもかかわらず、どういう仕組みで所得に対して(私の場合は給与所得に鍼灸治療院の個人事業所得を合わせたもの)、それぞれの種類の控除が何%の適応されているかなどは全くブラックBOX化しています。所得税は7段階で5%〜45%に分かれていて。所得控除は雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、寄附金控除、障害者控除、寡婦・寡夫控除、勤労学生控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、基礎控除とこんなにあります。消費税も軽減税率や電子マネー決済によるポイント還元で何にいったいどれくらいの税金がかかっているのか訳がわかりません。

これはあまりにも複雑化してないかなあと思い、税金の歴史を勉強しようと思って「脱税の世界史」と言う本を今読んでいます。元国税調査官の方が書いた本なのですが結構面白い内容で、そこには“国の隆盛には、必ずと言っていいほど税金が絡んでおり、世界史に登場する強国、大国というのは、どこも優れた税制を持っていた。そして国家が混乱、崩壊する場合には、必ずと言っていいほど税のシステムの機能不全(脱税も含む)が絡んでいる”と書いています。古代ギリシャや古代ローマでは徴税請負人が私服を肥やすため重税をかけ始めたり、古代エジプトでは徴税役人が腐敗し始めたりした事が国家崩壊に繋がっており、たしかに日本でも平安時代の荘園制度(開発領主に対する租税免除)で地方の豪族(特に関東地方の武士)が力をつけたことから、鎌倉幕府の土台づくりにも影響を与えているようです。また最近ではタックスヘイブン(イギリスの植民地が起源になっているようです)と言われる富裕層の資産隠しや多国籍企業の逃税に利用されている地域が、パナマ文書から明らかになっています。

今の日本では税のシステムが機能不全を起こしているわけではなく、税務署は丁寧に教えれくれますし、優秀な方々がミスなくきちんと仕事をこなされています。ですが日本の税制はなんとかならないでしょうかね?もちろん納税は国民の義務なのでズルしようとは思いません、きちんと払いますからもう少しわかりやすく簡単にスッキリとして公平感のあるものにならないでしょうか。個人の自営業の身からすると税理士さんや弁護士さんに頼む余裕はありません。麻生副総理兼財務大臣!税制の大きな転換をぜひお願できないでしょうか・・・・。

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