静かな人の戦略書

2023年11月16日 15:38

「静かな人の戦略書」ジル・チャン著を読みました。著者のジル・チャン氏はミネソタ大学大学院修士課程修了、ハーバード大学、精華大学でリーダーシップ・プログラム修了。ハーバード・シード・フォー・ソーシャル・イノベーションのフェロー。現在、アメリカの非営利団体でフィランソロピー・アドバイザーを務めています。アメリカで様々な職業に就いて成功を収めた台湾出身の自称・内向型の女性です。過去2年間で行なったスピーチの回数は200回を超えているそうで、実績だけを見るととても内向的に思えない方ですが、それまでには数々の失敗や試行錯誤があったようです。

本書では、内向型の人が持つ「聞く力」「観察力」「謙虚さ」「準備力」などの能力を紹介し、それらを戦略的に使うことで、外向型の人がもてはやされる世の中においても、自分らしく生きることができると説いています。
例えば、「仕事」の戦略では→内向型の人は、とっさの対応が苦手で、自分の意見が言いにくいと感じることが多いのですが、事前準備に時間をかけたり、自分に合ったコミュニケーションツールを活用したりすることで自分の能力を発揮することができると考えます。(自分の脳の特徴を理解し、自分を現実的に見つめ、受け入れることで、可能性が広がると説いています)
またさらに「潜在能力」の戦略では→内向型の人は、自分に自信がなく、リーダーになることができないと感じることが多いのですが、謙虚で物静かな性格であることが、リーダーになるための強みになることがあると考えます。(人の話をじっくり聞いたり、冷静に観察・分析できる能力は、問題を解決したりチームをまとめたりするリーダーに求められる能力であると説いています)
全体を通じては、内向型の人は、外向型になろうとするのではなく、自分の個性を大切にして、自分の可能性を狭めないようにすることで、自分の能力を活かすことができて、仕事や人間関係で上手くいく一歩を踏み出せるというメッセージが込められています。(チャットGPT作加筆あり)

人間は百人百様などと言います。性格は様々で複雑に入り組んでいるので、あっちとこっちのようにハッキリ分かれたりすることはないので、内向型・外向型とタイプ別に分類するのはあまり好きではないのですが、特徴について調べてみました。
内向型→自分の内側(感覚や思考)に興味のベクトルが向かいやすい人です。社交的な場所や活動的な環境では疲れやすく、ひとり静かに過ごすことを好みます。内気や人見知りとは限りませんが、人との関係を築くのに時間がかかることがあります。
外向型→自分の外側(起きている事柄や他人)に興味のベクトルが向かいやすい人です。刺激を求めて積極的に活動し、人との交流や社会的な活動に喜びを感じる傾向があります。人と打ち解けるのが得意であることが多く、人間関係を構築するのに時間がかからないことがあります。(チャットGPT作抜粋)

この本を読むと、著者がじっくりと考え、自問自答して戦略を練っている思考過程までよくわかります(そりゃあこんなにきちんと戦略的に考えられる人は仕事ができるんだろうなあと推察します)。やはり内向型の特徴でしょうか?自分の感情・思考に考えを巡らせて整然と文章に落とし込まれているようです。自称・内向的である“私“にとっては勇気づけられた一冊っだったと感じます。これから自分の内側・・・・・・感情・思考に想いを巡らせて、じっくりこれからの戦略を練ってみたいと思います。

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