中流危機

2023年10月19日 16:05

🎵この町のメインストリート 僅か数百メートル
さびれた映画館と バーが5、6軒
ハイスクール出た奴等は 次の朝 バックをかかえて出てゆく
兄貴は消えちまった 親父の代わりに
油にまみれて 俺を育てた
奴は自分の夢 俺に背負わせて 心ごまかしているのさ

Money,Money makes him crazy
Money,Money changes everything
いつか奴等の 足元にBIG MONEY 叩きつけてやる
        ・
        ・
        ・
純白のメルセデス
プール付きのマンション
最高の女と ベッドでドン・ペリニヨン
欲しいものは全て ブラウン管の中 まるで悪夢のように

Money,Money makes me crazy
Money,Money changes everything
いつかこの手に つかむぜBIG MONEY
I’ve got nothing to lose

1984年「MONEY」浜田省吾 アルバム「DOWN  BY THE MAINSTREET」に収録

「中流危機」NHKスペシャル取材班著を読みました。
日本の人口が約1億人だった1970年代に“一億総中流社会“と言われ始めました。当時の世論調査では、自分の生活水準を「中の上」「中の中」「中の下」のいずれかに当てはめた人が9割に達していたそうです。バブルが崩壊して30年経ち、中間層の所得が130万円も減少したり、先進国の平均以下になり、その形は大きく崩れてしまいました。この本では、こうした中流危機の実態を探り、第1部では、幻想だった中流の生活や夢を失い始めた若者たち、追い詰められる日本企業の現状や非正規雇用拡大の背景などを取り上げています。さらにそこから負のスパイラルを抜け出すためにどうしたら良いかを探り、第2部では、デジタルイノベーションやリスキリング、同一労働同一賃金やパートタイム経済などを紹介しています。NHK取材班が豊富なデーターと事例をもとに、日本人と日本経済を蝕む「中流危機」の病巣に迫り、再生への処方箋を提案しています。(チャットGPT作より抜粋、加筆あり)

「MONEY」は大学生の頃はよく聴いていました。漠然とまあ人並みに一生懸命頑張れば将来多少はお金に余裕がある生活が送れると思っていたんですけど・・・・・。今考えると甘かったですね、メルセデスベンツ→買えるわけもなく、他人のベンツですら乗ったことありませんね。プール付きのマンション→遠い世界の話です。ベッドでドン・ペリニヨン→飲んだことは当然ありませんが、実物を見たことすらありません(まさにテレビの中)。まあ歌詞の中ではお金持ちのことを歌っているので、中間層とは別の話ですが。自分のことを考えるとこの本の中で取り上げられている中流から、まさにこぼれ落ちてしまった人々の中に含まれると思います。自分の親を超えるどころか同等の水準での生活すら無理のようです。まあ努力が足りなかったのだから仕方がないと諦めるしかありません。ですが・・新自由主義的な、ひたすら努力をして全ての人に与えられているチャンスを掴みさえすれば一攫千金の夢がある世界・・・これって本当に夢のある世界でしょうか?・・本当にチャンスは平等でしょうか?・・・上流と下流の2極化した世の中は安定しているでしょうか?・・・生活に追われずに済むお金に多少余裕のある生活を夢見ることは実現不可能なのでしょうか?・・・考えてみたいと思います。 

🎵額が床に付くくらい頭を下げ毎日働いてる
家族の明日を案じて 子供達に未来を託して
傷ついている暇なんか無い前だけ見て進む
スーパーマンじゃない
ヒーローでもない
疲れたどり着いた家窓の明かりまるでダイヤモンド
I am a father.
        ・
        ・
        ・
迷ってる暇なんか無い 選んだ道進む
ムービースターじゃない
ロックスターでもない
明日は今日よりも良い日になることを信じてる
I am a father.
かつて夢見る少年だったこのオレも今ではFarther.

「I am a father」2005年 浜田省吾36枚目のシングル





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