安養院

2020年02月21日 08:47

韓国映画の「パラサイト」がパルムドール賞とアカデミー賞作品賞(アカデミー賞は監督賞、脚本賞、国際長編映画賞も同時受賞)を65年ぶりに受賞し、また非英語作品としては史上初のアカデミー作品賞となり話題となっていました。世界で評価される為には何か社会の本質を突いたような鋭い視点があったと考えられますし、この映画はブラックコメディらしいのでさらに字幕でコメディ映画を観せる難しさもあったと思います。実は映画館になかなか足を運べないのでまだ観ていません、必ず観たい映画なので楽しみにしています。「パラサイト」のスタッフや出演された方々、“おめでとうございます”。個人的には「シュリ」「JSA」(JSAの演技をみてファンになりました)「殺人の追憶」などに主演されていたソンガンホさんのファンなのでそちらの演技も楽しみです。

日本で外国の映画賞といえば黒澤明監督、今村昌平監督、北野武監督、是枝裕和監督作品などが挙げられると思います(カンヌ、ベルリン、ヴェネチア)。中でも黒澤明監督は外国での評価が高く日本、海外を問わず他の映画監督に最も影響を与えた映画監督の一人と言えるのではないでしょうか。「羅生門」「七人の侍」「隠し砦の三悪人」「赤ひげ」「天国と地獄」「生きる」「「酔いどれ天使」「静かなる決闘」「悪い奴ほどよく眠る」「影武者」ここに挙げきれないほど観ていて、中でも七人の侍などは映画館で観ると確か途中で休憩時間があって今とはだいぶ違っていて面白いなあと思った記憶があります。

実は私は松竹大船撮影所でアルバイトをしていたことがありまして、黒澤監督と同時代に活躍された小津安二郎監督(鎌倉に住んでいた)の話などは聞く機会があったのですが、黒澤監督と鎌倉との関係はあまり聞いたことがありませんでした。しかし先日、鎌倉のお寺を調べていたら黒澤明監督と関係のある安養寺というお寺を見つけました、黒澤監督のお墓があるそうです。小津監督は北鎌倉に自宅があったので(「麦秋」は北鎌倉が舞台となっていて松竹大船撮影所で撮影)縁のある北鎌倉の円覚寺にお墓があるのですが、黒澤監督は東京生まれで東宝のイメージが強い方なので、鎌倉の安養寺になぜお墓があるのかネットで調べてみたのですがわかりませんでした、ご本人の生前の希望だったのでしょうか?、ご存知の方がいたら教えてください。黒澤監督や小津監督が生きていたらパラサイトにはすごい刺激を受けたと思います、お二人だったらどんな映画を撮ったでしょうか、日本映画もぜひ世界に通用する映画を作り続けてください。

安養院

元々長楽寺といい1225年北条政子が源頼朝の菩提を弔うため創建。

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