朝晩は冷えることが多くなって鍋の季節がやってきたようです。歳をとって食の好みが変わってくると言う話はよく聞きますが、まさの私にとって湯豆腐がそれにあたります。若い頃はどこが美味しいんだろうと思っていたものが、最近は大好物の筆頭に挙げられます。ちなみに湯豆腐は鍋か?別物か?と言う話があると思いますが、湯豆腐の定義をWikipediaで調べると、湯豆腐は、和食の一つであり、豆腐を使った鍋料理であると書いてあり、鍋料理をWikipediaで調べると惣菜を食器に移さず、料理に用いた鍋に入れたままの状態で食卓に供される日本の料理であるとなっています。どうやら湯豆腐は鍋料理に含まれるようです。我が家の湯豆腐は出汁昆布で出汁をとり、豆腐と鱈を入れて、醤油と削節と長ネギで食べるのが定番です。(昆布で出汁を取るのが湯豆腐、鶏肉など、お肉で出汁をとるのが鍋として分けて考える場合もあるようです)なぜなんでしょうね、豆腐を冷奴で一丁食べることはないと思いますが、湯豆腐なら一丁くらいは全然平気で食べられます。ただ難点を言えば、鍋みたいに色々な食材を入れたバリエーションがきかないところがあるので、そのあたりを何とかして克服できないかと思っています。
今日は文化の日。「文化の日」は、国民の祝日に関する法律第2条によれば、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」ことを趣旨としているそうです。湯豆腐は俳句の季語にもなっており、「湯豆腐やいのちのはてのうすあかり」久保田万太郎作、の俳句になっていたり、池波正太郎の時代小説「仕掛人・藤枝梅安」(ちなみに梅安は鍼灸師です)に湯豆腐を作るシーンなどが登場したり、日本の“食文化“の一つと言っても良いのではないでしょうか。今晩はもちろん・・・自由と平和を愛し、日本の食文化を考えながら、美味しい湯豆腐を食したいと思っています。(昨日ふと思いついたのですが、タケノコの水煮を薄切りにして入れてみたらなんとなく美味しそうに思いませんか?・・・・・・チャレンジしてみようかなあ)