先日2022年NHK大河ドラマの制作決定のニュースを見ました、三谷幸喜脚本 小栗旬主演による「鎌倉殿の十三人」に決定したそうです。主人公の北条義時は鎌倉幕府の第2代執権で北条政子の弟です。北条義時と言いますと、源実朝暗殺の黒幕疑惑や他の御家人を排除して権力の座に着いた悪役のイメージが強いのですが、頼朝死後に頼家の独裁を抑えるために出来た十三人の合議制の一人であり、幕府に降りかかる災難と戦い続けた結果、最高権力者になってしまった男だとの見方もあるようです(承久の乱で後鳥羽上皇を隠岐島に配流したため、のちに悪人に書かれることが多くなったのではとの指摘もある)。あまり歴史には詳しくないのですが北条義時という人物を考えてみると、本人は合議制で平和的な解決を望んでいても、北条政子の弟であることから意図せず権力闘争に巻き込まれていったのではないかなあと思います。イギリスで王権を抑制する第一歩となったマグナカルタは1215年なので鎌倉幕府で合議制がとられていたことは世界的に見ても結構画期的なことだったのではないかと思います。1979年にNHKで放送された大河ドラマ「草燃える」(北条政子が主人公の鎌倉幕府の物語)では冷徹な権力者として北条義時を松平健さんが演じているようなので今回の義時はどのように描かれるのかが楽しみです。