🎵あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなあ・・・・
夜空のむこうには 明日がもう待っている
誰かの声に気づき ぼくらは身をひそめた
公園のフェンス越しに 夜の風が吹いた
君が何か伝えようと にぎり返したその手は
ぼくの心のやわらかい場所を 今でもまだしめつける
あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなあ・・
マドをそっと開けてみる 冬の風のにおいがした・・・
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あれからぼくたちは 何かを信じてこれたかなあ・・・
夜空のむこうには もう明日が待っている
「夜空ノムコウ」1998年 SMAP27作目のシングル スガシカオ・作詞 川村結花・作曲
ミリオンセラーになっている名曲ですが、これからだんだん寒くなる時の曲を連想したらこの曲になりました。
だいぶ朝晩は気温が下がるようになって秋らしくなってきました。秋というとどんな色をイメージするでしょうか?夏をイメージする色についてブログに書いたときは、確か、青い海と青い空、白い雲などの色をあげていたと思いますが(最近、色について考えることが多いのです)、秋の色と言ってもなんとなく暖色系のイメージはありますが、なんとなくぼんやりしているイメージがあります。ネットで調べてみると紅葉の紅色〜黄色、枯れ葉や刈穂の茶色、はたまたキンモクセイのオレンジ色やコスモスのピンク色なども秋のイメージのようです。太陽の角度が傾いてきて日差しが柔らかくなって、空も青い空からだんだん長い波長の光が差し込むようになって、ほんわかした暖色系の光がさすようになってくることも関係しているような気がします。実を言うと鍼灸の元になっている古代中国の五行説では秋は「白」なんです。白秋という言い方がありますが、これはここからきています(ちなみに五行説では秋は(木)(火)(土)(金)(水)のうちの(金)にあたり鉱物や金属を象徴しているため白が用いられているそうです)。なかなか「白」?と言われてもピンときませんが、この辺は大陸の風土と日本の風土の違いが出ていると思います。
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは 在原業平朝臣
奥山に もみぢふみわけ 鳴く鹿の
声聞くときぞ 秋はかなしき 猿丸太夫
やっぱり日本では紅葉のグラデーションのイメージだよなあと思ったら「白」もありました・・・
白露に 風の吹きしく 秋の野は
つらぬきとねぬ 玉ぞ散りける 文屋朝康
この辺りの幅の広さというか、感覚の繊細さは、平安時代の歌人たちの感覚の鋭さを感じます。
そんなことを感じながら秋の夜長は、マドをそっと開けて、夜空の向こうの空を眺めてみたいと思います。