鶴岡八幡宮 例大祭

2022年09月15日 16:42

今日は、ここの治療院に来る途中で鶴岡八幡宮の例大祭を観てきました。鶴岡八幡宮では9月14日宵宮祭、9月15日例大祭と神幸祭、9月16日鈴虫放生祭の3日間を例大祭としているようです。昨年ブログで放生祭を書いたのですが、今年は神幸祭です。そもそも例大祭(本来は例祭というそうです)とは、神社で行われる祭祀のうち、最も重要とされるもののことであり、年1回、多くは祭神や神社に特別由緒ある日に行われるそうです。清和天皇の嫡流である源氏一門は石清水八幡宮(八幡大神様)を氏神として崇拝していたのですが、その流れを汲む源頼朝によって石清水八幡宮を勧請していることから9月15日石清水祭(石清水八幡宮の例大祭をいう)の日程と同じになっています。(ただの偶然かもしれませんが)ちなみに石清水祭は「石清水放生祭」生きとし生けるものの平安と幸福を願う祭儀として始められたそうですが、鶴岡八幡宮の例大祭も、もとは源頼朝によって行われた放生会が始まりと言われています。今日、観てきたのは幸神祭というもので、大神様を神輿にお遷しして氏子区域を親しくお渡りいただくお祭りで、氏子により担がれる(今回はコロナの関係でしょうか、トラックの荷台に乗ってました)神輿3基を中心に数百メートルの行列が若宮大路を二の鳥居まで進んで、東側から時計回りに西側の通りを戻っていきます。「吾妻鏡」によれば1187年に放生会と流鏑馬が始行されたとあり、それ以来800年以上の歴史と伝統が現在に伝えられています。おそらく800年の歴史の中でも滅多にないことだと思うのですが、私は鎌倉に住んで数十年、トラックが一の鳥居を潜っているところを初めて見ました、ちょっと衝撃的でした。800年も続いていればそりゃ時代に合わせて祭事も変わるのだろうなあ・・・・と妙なところで感心してしまいました。しかしこうした行事が身近に観られる、歴史ある街に住んでいることが誇らしく感じられる時間でもありました。写真を撮ってきたのでご覧ください。2番目の写真に偶然、平家池から源氏池へと向かうカルガモ?カモ?が写っています、大神様とカルガモのツーショットはなかなかないと思います。

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