ローマンという名の男

2022年06月10日 18:22

Netflixで「ローマンという名の男ー信念の行方ー」(監督ダン・ギルロイ)という映画を観ました。主演しているデンゼル・ワシントンはこの作品で第90回アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています(第74回アカデミー賞では「トレーニングデイ」で主演男優賞を受賞)。他の作品では「グローリー」「ペリカン文書」「クリムゾン・タイド」「戦火の勇気」「ボーン・コレクター」「クライシス・オブ・アメリカ」「フライト」等数多くの作品を観ていて、将校、ジャーナリストなど、硬派なインテリで真面目な性格の人物をよく演じているイメージがあります。今回演じているローマンという名の男は、ちょっと変わり者の役なのですが、実在の人物の様に感じさせる見事な演技だったと思います(Netflixでは実話に基づくと書いてあるのですが、Wikipediaにはそれは触れられていませんので実話かどうかは不明)。Rotten Tomatoesによると、デンゼル・ワシントンの演技は高く評価されている様ですが、批評家支持率は54%、平均点は10点満点で6点とやや辛口の評価になっています。

ストーリーはこんな感じです。弁護士のローマン・J・イズラエル ESQ.は人権派の弁護士として法の下に弱者を救うという信念を持ち、仕事の合間を縫って司法取引改革のための集団訴訟の準備を続けていた。イズラエルは友人であるウイリアムと共に法律事務所を経営していたが、サヴァン症候群であるイズラエルには抜群の記憶力と弁護士としての優れた才覚があったものの、真面目で融通の効かない性格のため法廷には立たず、裏方である法律アドバイザーとして働いていた。そんなある日、ウイリアムが心臓発作で倒れ植物状態となってしまった。イズラエルは1人で事務所を運営する決意をしたが、ウイリアムの姪リンからは、赤字続きであること、残った仕事ウイリアムの元教え子で大手弁護士事務所の代表であるジョージ・ピアスに引き継ぐことを告げられ、事務所は閉鎖することとなる。ピアスはイズラエルの並外れた記憶力に気がつき自身の事務所で雇用したのだが、大手弁護士事務所やり方に良い感情を持たないイズラエルは、大金を手に入れるために職業倫理に反する決断をし、その生活は一変していく。

今までこだわっていたものを一旦置いてみる。別の角度から物事を見てみる、自分の立ち位置を変えてみる。そうすることで何か今までモヤモヤしていた澱のようなものが晴れて、先が見通せる様になることってありますよね。イズラエルの信念の行方は・・・・・・・・・・・ぜひご覧になってください。

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