🎵春休みのロッカー室に
忘れたものを撮りに行った
ひっそりとした長い廊下を
歩いていたら泣きたくなった
目立たなかった私となんて
交わした言葉数えるほど
アルファベットの名前順さえ
あなたはひどくはなれてた
もしもできることなら
この場所に同じ時間に
ずっとずっとうずくまっていたい
もうすぐ別の道を歩き
思い出してもくれないの
たまに電車で目と目があっても
もう制服じゃない
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「最後の春休み」1979年松任谷由実アルバム「OLIVE」に収録。作詞・作曲松任谷由実(もともとハイ・ファイ・セットへの提供曲」(松任谷由美(荒井由美)さんといえば卒業写真ですがこちらも名曲です)
最近はあまり聴かないのですが、私が学生の頃は春休みになると良く掛っていた曲です。初恋といえばだいたい実らないものと相場が決まっていますが、そうした痛い思い出、というか寂しい思い出をオブラートで包んでくれて、毎年、毎年、春休みに聴いているうちに、ひょっとしたらあの思い出はいい思い出だったのではないだろうか?と勘違いさせてくれるような、ほんわかした優しい曲です。この曲は「最後の春休み」なので正確にいえば春休みではないと思うのですが、卒業式の後、時間を巻き戻してみたいような、今までと違った世界に進む不安のような不思議な空気感が好きです。久しぶりにこの曲を聴いてみて、最近の10代はどんな卒業ソングを聞いてるのかな?と興味があって世代別の卒業ソングも調べてみました。
電車が近づく 気配が好きなんだ
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サヨナラを振り向くな
追いかけてもしょうがない
思い出は
今いる場所に置いて行こうよ
終わることをためらって
人は皆立ち止まるけど
僕たちは抱き合ってた
腕を離して
もっと強くなる
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10代の定番卒業ソング「サヨナラの意味」乃木坂46 2016年作詞秋元康、作曲杉山勝彦
この曲100万枚を超えているミリオンセラーだそうです。秋元康さんの作詞ですが、ものすごい前向きな曲で、潔いというかさっぱりしているというか・・・これから新たな挑戦に向かう気持ちを鼓舞(行進曲風?)している感じがします。最近の若者は大変だなあと思います。春休みといえば(別に夏休みも冬休みも同じですが)ボーっと生きていたおっさんとしては、もうちょっとゆっくりしても・・・・・と思ってしまいます。18歳から成人とみなされるのが今年の4月1日からだそうですが、今年高校を卒業された方々は皆、もう大人とみなされる様です。“大人って長いよー”というCMを見たことがありますが、本当に長いです、半世紀以上生きている人間が言っているので間違いありません。無理をせず、慌てず、長期的な視野を持って頑張ってください。何はともあれ今年卒業された皆さんご卒業おめでとうございます。
ちなみに桜だよりなのですが、今回はまだ開花していないのでお休みです。本覚寺の枝垂れ桜は開花していてほんの少し咲いているところを写真に撮れましたのでご覧ください。おまけは光明寺の目つきは悪いがお行儀の良い猫です。