🎵一日二杯の酒を飲み
さかなは特にこだわらず
マイクが来たなら微笑んで
十八番を一つ歌うだけ
妻には涙を見せないで
子供にぐちを聞かせずに
男の嘆きはほろ酔いで
酒場に隅に置いて行く
目立たぬようにはしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめ続ける
時代おくれの男になりたい
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1986年河島英五さんのシングル「時代おくれ」です。
今までブログに書いてきましたが過去に観た映画をだいぶ時代を経てから観てみたり、昔読んだ本を読み返してみると、違った角度というか・・新たな発見があったり、昔と全然違った解釈ができたりすることってありますよね。もちろん映画や本の内容が、時代とともに変わったりすることはあり得ないので、それ自体は変わっていないのですが、、観ている・読んでいる自分はだいぶ変わったんだなあと実感できることがあります。先日F M横浜だったと思うのですが、今回登場している「時代おくれ」という曲が流れてきたときに、そういう感覚に陥ることがありました。昔の曲を久しぶりに聴いたとしても、その当時が蘇ってきて“そういえば当時はあんなことしてたよなあとか、こういう感じが好きだったよなあ”と感じることは多いのですが、自分が変わってきているのを実感して“昔とはだいぶ違った意味の取り方をするようになったんだなあ”と感じることは珍しいケースではないかと思います。当時、「時代おくれ」を聴いた時は流行に流されず。最先端を目指すばかりが人生じゃない、それと同じくらい大切な事が忘れられてないか?というような歌だと思ってました。(もちろん歌は聴く人それぞれだと思います)がしかし50歳を過ぎて、本当に時代おくれの人間になりかかっている今(もしかするとなっているかも)、この曲はすでに時代おくれになっている男の話じゃないかと感じました。“時代おくれの男になりたい”と強がってみても・・時代のスピードについていけず、時代遅れになってしまった、でも自分はこうして生きて行くしかないだろうと酒を飲みながら嘆いている・・・そういう歌なのではないか。仕事で使うコンピューターソフトが新しくなり、バージョンアップされるたびアップアップしている自分の現状が、影響していることは間違いないようです。
河島英五さんの曲にはこんな曲もありました・・・
🎵忘れてしまいたいことや
どうしようもない寂しさに
包まれたときに男は
酒を飲むのでしょう
飲んで 飲んで 飲まれて 飲んで
飲んで飲みつぶれて眠るまで 飲んで
やがて男は 静かに眠るのでしょう
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1976年河島英五さんシングル「酒と泪と男と女」です
今日は飲みすぎるといけないので、お酒はやめときます・・・・。