Wの悲劇

2021年10月16日 08:47

🎵もういかないで そばにいて
窓のそばで腕を組んで
雪のような星が降るわ
素敵ね

もう愛せないと言うなら
友達でも構わないわ
強がっても震えるのよ
声が・・・・・

ああ時の河を渡る船に
オールはない 流されてく
横たわった髪の胸に
降り積もるわ星の破片(かけら)

「Woman “Wの悲劇”より」映画「Wの悲劇」の主題歌です。(1984年薬師丸ひろ子さん4枚目のシングル曲。作詞松本隆 作曲呉田軽穂(松任谷由美))
この曲がいい場面で流れるんです・・・映画のラストシーンで薬師丸ひろ子さんがお別れの挨拶をするとき、笑っているような泣いているような複雑な表情でカーテシーをすると、画面が静止してこの曲が流れエンドロールとなります。なかなかOKが出なかったというエピソードもあり、澤井信一郎監督のこだわりがあったシーンだったのだと思います。確か友人と映画館で見た時、なぜ別れるシーンにしたのかとか、なぜあの表情でストップモーションにしたのかなど話していた記憶があります。(ちなみに作中に流れる音楽は非常に印象的で素敵なのですが、まだ映画では新人時代の久石譲さんが担当しています)

今回は以前観た映画を改めて見直してみたシリーズです。何回見たかは思い出せませんが、かなり久しぶりであることは間違い無いと思います。映画「Wの悲劇」は1984年澤井信一郎監督、薬師丸ひろ子主演の青春映画です。夏樹静子さんの小説「Wの悲劇」が原作とされていますが、劇中劇の原作という形になっており、ストーリーはその舞台を演じる女優の成長と恋を描いた青春映画となっています。改めて見ると薬師丸ひろ子さんは女優らしい女優さんなんだんあと感じました。1964年生まれの薬師丸ひろ子さんは、この映画のときにちょうど20歳で(演じている主人公の設定と同じ)映画は「野生の証明」「飛んだカップル」「セーラー服と機関銃」「探偵物語」についで5作品目です。記者会見で演技をする演技だったり、映画の中で舞台女優として演じなければならなかったりと、何か女優としての転期を迎える作品だったのかもしれません。もう37年前の作品で、多少時代を感じるところはありますが、繰り返し見ても色褪せない良い作品だと思います。世良公則さんが出演していたり、高木美保さんがデビュー作だったり、他にも見所はたくさんありますのでぜひご覧になってみてください。

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