歩行

2021年10月08日 14:48

人生で一番長く歩いた距離はどれくらいだったかなあと考えてみると、確か中学生の時、友人の1人が「どれくらい1日で歩けるかひたすら歩き続けてみよう」といい出して、付き合った記憶があるのですが、鎌倉から出発して東海道線の国府津駅まで行って断念したことがあります(帰りは電車で帰ってきました)。おそらく30キロを数キロ超えていたと思います。その時のことを振り返ってみて、30キロを超えたところで限界が来たということは、自分の距離適性は大体30キロなのではないかと考えてしまいます。フルマラソンに出場するも毎回30キロの壁を越えられず、失速して最後は歩いてしまう繰り返しの原因は、こうした体質のようなものと通じているのかもしれません(トレーニング不足の言い訳に過ぎないのかも・・・・しれません)。
「運動連鎖の教科書」佐藤拓也著・安藤邦彦監修という本を読みました。この本の「はじめに」の部分にトレーニングを行なう上で重要だなあと思う部分があったので抜粋させていただきます。
『例えば、“歩く”という動作。運動習慣のない人のほとんどは、太ももやふくらはぎの筋肉だけに頼ってしまいがちです。お尻の大臀筋や骨盤周りの腸腰筋といった体幹の筋肉を使い、股関節の力を活かせれば、もっと効率的でラクに歩けるはずなのに、一部の筋肉に負担が集中してしまい、それが痛みや故障へとつながってしまうのです。利便化が進んで自分の脚で歩く機会が少なくなったこと、偏った食生活で筋肉に充分な栄養が行き渡らなくなったこと、時代の変化に伴って子供の頃から運動するのが当たり前ではなくなったことなど、考えられる要因は様々です。ただ、全てに共通するのは、「筋肉が眠っている」ということ。機能を失ったまま眠っている筋肉を呼び起こすことで、これらの日常動作はもちろん、スポーツなどのパフォーマンスにおいてもスムーズで効率的な動作が可能になります』
日常生活で体を使っているうちに、加齢や疾病、偏った姿勢や動作などの癖などによって、誰にでもこうした使用頻度の偏りみたいなものはどうしても起こってしまうのだと思います。使いすぎた筋肉は炎症を起こし硬くなり血行が悪くなる。使わなくなった筋肉は力の入れ方すら思い出せなくなってしまう。本の中ではこれを解消するために、スムーズな運動連鎖のための、身体の軸を中心としたトレーニングを推奨しているわけなのですが、具体的なトレーニング方法は本を読んでみてください。
私は、まずは基本の「歩行」を今日から意識して、スムーズさを欠いていないか?偏った癖はないか?眠っている筋肉はないかチェックしてみたいと思います。

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