ハウンド・ドッグ 1956年エルビス・プレスリー
風に吹かれて 1963年ボブ・ディラン
夢のカルフォルニア 1965年ママス&パパス
ミセスロビンソン 1968年サイモン&ガーファンクル
エブリバディーズ トーキン 1969年ハリー・ネルソン等
映画フォレスト・ガンプに登場する時代背景に合わせた名曲の数々です。
Netflixで「僕らを作った映画たち」のシーズン2(映画制作の裏話を紹介している番組)フォレスト・ガンプを観たのですが、あの90年代を代表する名作と言われている作品も、偶然脚本が発掘されていたり、配役がなかなか決まらなかったり、予算超過で撮影打ち切りの危機に遭っていたりして、映画を作るということが大金のかかった一大プロジェクトなのだなあと改めて感じます。
「僕らを作った映画たち」を観たあと改めてもう一度フォレスト・ガンプを観てみたのですが、やっぱり名作だなあと改めて思いました。フォレスト・ガンプは1994年公開のアメリカ映画で、監督はロバート・ゼメキス、主演はトム・ハンクス、第52回ゴールデングローブ賞ドラマ部門作品賞、ドラマ部門主演男優賞受賞、第67回アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞、編集賞、視覚効果賞を受賞している名作中の名作です。偶然に巡り合う(舞い込んでくる)現実を受け入れひたすら努力し、幸運を引き寄せてしまうフォレスト、自分の運命を自ら切り開こうと自由奔放に生きてきた結果、思うようにいかずとても幸せとはいえない人生を送るジェニー、自分に起こった現実を受け入れられず、人生に絶望していくダン中尉。シンプルに目の前のことに集中する人生、色々と考え自分の選択にこだわる人生、、自分の意図しない方向に方向転換を迫られる人生。この三者三様の人生を軸に物語は展開してゆくわけですが、「人生はチョコレートの箱、開けてみるまではわからない」このセリフと白い羽が風に吹かれて漂うオープニングとラストシーンは何か象徴的なものを感じます。フォレスト(トム・ハンクス)がジェニー(ロビン・ライト)のお墓に語りかけるシーンは映画史に残る名シーンだと思います。「人は運命を持っているのか、ただ風に吹かれて漂っているだけなのか、・・・・多分両方同時に起こっているんだ」私は現在から未来を見れば、風に吹かれて漂っているように見えるし、過去を見れば運命のようにも見えるのだろうと思っています。
映画はやっぱりいいですよね・・「僕らを作った映画たち」の中で予算超過のためロバート・ゼメキスとトム・ハンクスが追加で出資したり、予算を厳重に管理するために送り込まれたパラマウントの幹部ミシェル・マニングが、現場に共感し、映画を成功させるために会社の指示に反して予算オーバーを黙認するなど、映画制作の現場は、大人数のプロフェッショナル集団をまとめて一つの良い作品にする熱意をそれぞれが持っているだけでなく、プロジェクトとして成功させる執念みたいなものを感じます。
「僕らを作った映画たち」「フォレスト・ガンプ」合わせてみると観るとまた良さが増しますので、両方ぜひご覧になってみてください。