最近TV番組を観ていてこんなふうに感じたことはないのですが(私はNetflixで観ています)、久しぶりにインパクトのあるTV番組を観ました。「ハイパーハードボイルドグルメリポート〜ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」はテレビ東京系列で2017年から不定期番組として放送しているドキュメンタリー番組(グルメ番組)です。ちなみに拡大版の場合は「ウルトラハイパーハードボイルドグルメリポート」と題されます。Wikipediaによると『食べる=生きる』をコンセプトに、ギャング・兵士・難民・出所者・貧困層など世界各地の危険な場所・危険な仕事をして生きる人物の元へディレクターが赴いて密着取材を行い、彼らがどんな食事をしているかを伝える番組。ドキュメンタリータッチながらあくまでも「グルメ番組」を謳っています。2019年7月15日放送回は第57回ギャラクシー賞・テレビ部門に入賞しています。ものすごく月並みないい方ですが、この番組を観ていると生きて行くのはほんとに大変なことだと感じます。世界中の現場に行ってみなければわからない、命の危険や犯罪に巻き込まれる危険を感じながら生活したり、貧困や戦争のため故郷を捨てなければならない人々のヤバい飯が登場しますが、日本は平和で豊かなので安心だとはとても思えず、どちらかといえば世界は繋がっており日本も例外ではなく、このリポートの現場と影響しあっているのだという危機感もしくは焦燥感みたいなものが心に残ります。番組MCの小籔さんのコメントにも現れていますが、この番組で取り上げている内容はすぐに答えが出るものではないので、私たち一人一人が絶えず考えて行かなけれなならない問題だと感じます。TVerやHuluでも観られるそうなので是非一度、観てもらいたい作品です。