♫泳ぐにはまだ早い
よせ来る波 くるぶしまで
あなたの好きな このサンダル
なぜ履いてきたんだろう
砂浜にうちよせた
木ぎれひろい 沖へ投げた
あなたと歩いた年月を
けちらしてみたかった
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今ふりむいたなら
心くじけるから
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吹きすさぶ潮風に
わたしはまぶた閉じていた
あなたと来なくたって
わたしはもとから この海が好き
1977年松任谷由美として初のシングル(通算8枚目)「潮風にちぎれて」という曲です。今ぐらいの季節にぴったりの曲で、失恋の曲なのですが、なぜだか爽やかで、少し元気が出るような気がして、洒落ている歌詞がユーミンの曲の中でも好きな曲の一つです。おすすめなので是非聞いてみてください。ちなみにこの曲の前作、通算7枚目(荒井由美最後のシングル1976年)は「翳りゆく部屋」という曲で、パイプオルガンを使用した重厚な曲なので、「潮風にちぎれて」のまさに潮風のような爽やかな感じと違い、続けて聞くとすごい落差を感じることができます。
「潮風にちぎれて」がなぜ頭をよぎったのか?と言いますと、先日、ゴールデンウイーク中にジョギングで小坪飯島公園に行ってきました。その時に写真をとってきたのでご覧ください。気持ちのいい潮風が吹いており、子供たちが水遊びをしてました。人間社会はウイルスによって大変な状況になっているのですが、当たり前ですけど自然はただいつもそこにあるのだなあと考えてしまいました。
実を言うと2枚目に石積みの島みたいな人工物が写っていると思うのですが、それを和賀江島と言い、国の史跡に指定されている人工島です。1232年に勧進聖の往阿弥陀仏が、相模湾東岸の飯島岬の先に港湾施設を築く許可を鎌倉幕府に願い出ました。執権の北条泰時(鎌倉殿の13人の主役、北条義時の長男)はこれを強く後援して泰時の家臣である尾藤景綱、平盛綱、諏訪盛重らが協力して築かれています。逗子マリーナの目の前にひっそりとある、南宋などからも来港していたと思われる港の史跡は歴史を感じさせてくれます。