鷹野鍼灸院の事件簿

2020年10月10日 08:50

「鷹野鍼灸院の事件簿」という小説をご存知でしょうか?宝島社文庫から出版されているライトノベルになると思うのですが、鍼灸師が主人公なので興味があって読んでみました。鷹野鍼灸院に勤める新米鍼灸師の真奈が、往診に出てばかりの院長・鷹野がいないところで、いつもさまざまな問題に巻き込まれ、その問題を院長とと共に解決していく鍼灸ミステリーです。鍼灸師が事件を解決してしまうというちょっと考えるとありえないような設定ですが、作者の乾緑郎さんは鍼灸師でもあるので、東洋医学や鍼灸のしっかりとした知識を絡めながら違和感なく面白く読ませていただきました。しかも乾さんは第9回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞を受賞している実力派です。受賞作の「完全なる首長竜の日」は映画化されているそうです。えーとまあそのしかしですね・・院長の鷹野は鍼灸の腕も確かですし、事件もアブダクションだよアブダクション・・と言って状況証拠から理論的推論を立ててエルキュール・ポアロばりに解決してしまうスーパー鍼灸師です・・?。そりゃこんな頭脳明晰で実力もあるなら繁盛するだろなあ・・・と小説の主人公を羨ましがっていても仕方がないので、自分も日々精進したいと思います。自分の同じ職業の主人公が登場する小説って、他の小説とは違った感覚で(違った角度で)読んでいるような気がします。ここ最近関東地方は雨がずっと続いていますので、家で同業者の登場する小説などを読んでみるのもおすすめです。

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