図書館

2020年09月25日 08:57

普段出来れば本は買って読みたい派なのであまり図書館に行くことはないのですが、昨日20年ぶりくらいに行ってみました。絶版になっていて古本屋でも高額になっている本などは、なかなか手が出ないので図書館で探してみようと思ったからでした。しかし最近ではかなり便利な時代になっておりまして、図書館まで足を運ばなくともホームページから鎌倉市内の図書館全体の蔵書を検索し、予約して取り寄せてもらうこともできるそうです。

とりあえず図書館カードを作って1冊借りてみようと思って、アガサクリスティーのアクロイド殺人事件を検索してみると、ハヤカワミステリ文庫版は予約でいっぱいになっていたので新潮文庫版を借りることにしました。新潮文庫版????・・・・。私に記憶が確かならば(でもあまりはっきり覚えていないのですが)中学生〜高校生にかけてアガサクリスティーのエルキュール・ポアロシリーズは全巻読破した(日本語訳になっているものは)はずなのですが、おそらく当時出ていた文庫はハヤカワミステリ文庫と創元社推理文庫(片方が創元社だったかは記憶が曖昧です)の2社で網羅していたはずでした。別々の文庫が置いてあったり、店主の好みが違ったりするので、夏休みに小さい書店を自転車で回ってハシゴして、吟味しながら1冊づつ読んで行った思い出があります。

実は借りた新潮社版は1956年初版発行の文庫で、かなり年季が入った本でした(もちろん内容は同じなのですが旧字体の漢字が使われていたりする)、私が学生の頃から新潮社版はおそらく絶版になっていたようなので、図書館でひっそり大切に保管されて大切に読まれてきたと思うと、ハヤカワミステリ版を再読するよりも貴重な体験をした気がします。もちろんアクロイド殺人事件はアガサクリスティーのポアロシリーズの中でも大論争が起こった名作で、何度読んでも面白いので昨日読み切ってしまいました。

ちなみに1890年9月15日生まれのアガサクリスティーは今年の9月15日で生誕130年でした。100年近く経っても色褪せず面白い・・・・・・次はこれも名作「カーテン」と再読してみようと思っています。

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