未知の感覚器?

2020年09月10日 16:11

人にはいろいろと癖があって、他人から見れば“変な癖”と言われてしまうものも、一つや二つ持っていても不思議ではないと思っています。前から自分でも“何でこんなこと起こるのかな”と思っていた癖というか現象みたいなことがあります。例えば暑い夏の季節に銀行でお金を下ろして外に出た瞬間、夏の日差しが眩しいなって思うことはよくありますよね、100%ではありませんがそういう時に鼻がムズムズして「くしゃみ」が2〜3回ほど連続で出てしまいます(コロナ禍では外でくしゃみをしていると結構視線が冷たい)。よく“温度差が原因じゃないの”と言われるのですが、必ず起こる時は眩しい光(しかも日光)がきっかけなんです。なので今まで日光に含まれる何かの波長を感知する、未知の感覚器が人間にあるのではないかと思ってました(ある種の赤外線でくしゃみうを誘発するような)。

今回ブログを書くにあたってネットで調べてみたらWikipediaってすごいですね、この謎が半分くらい解けてしまいました。まず鼻の鼻尖のあたりがムズムズするので鼻の解剖図などを調べ、顔の感覚器なので三叉神経が関係しているかと思って(含涙腺神経)脳神経なども調べていましたら、何と!くしゃみの項目に回答がありました。そのくしゃみの項目には、くしゃみとは1回ないし数回の痙攣的な吸気をし、その後強い呼気を発する不随意運動です等々書いてあった最後の方に、激しい光刺激(突然の強い太陽光など)でも発生することがあると書いてありました!!(これを光くしゃみ反射という)。

さらにその光くしゃみ反射について調べていくと、光くしゃみ反射とは光が刺激となってくしゃみが起こる現象を言い、この反射は日本人では25%の人に現れて優生遺伝によって子孫に伝えられると考えられている。光くしゃみ反射を持つ人の間でもくしゃみを誘発する光の強度には著しい個人差があり、どのようなメカニズムによって起こるかはまだ医学的に十分に解明されていないと書かれていました。

しかしネコに対する研究では、眩しさを感じた瞬間、中脳の対光反射の中枢は虹彩の瞳孔括約筋を収縮させると同時に鼻腺に鼻汁分泌を起こさせてくしゃみ反射を誘発している可能性が高いと考えられているようです。ネコに対する研究でも比較解剖学や系統発生学的な研究は行われておらず、なぜこの反射が存在するのか?その意義は不明だそうです。

未知の感覚器官を持っていたわけではありませんでしたが、もしかすると先祖の動物で必要だった反射が遺伝的に現在の人類に引き継がれているのかもしれません・・・・・。

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