広町緑地

2020年07月16日 16:55

鎌倉市には常盤山緑地19ha、山崎・台峰緑地36.7ha、広町緑地48.1haという市が所有している三大緑地があります。その中でも最も広い広町緑地に行ってきました。

「鎌倉広町緑地」とは鎌倉西郊に広がる市有緑地の呼び名で、40年前に住宅開発が進められようとしましたが、近隣住民を核とした市民の反対運動が鎌倉市を動かし、市は都市林として保全するために、国と神奈川県の支援を受け2002年に緑地を買い取ることを決めた土地であり、2015年4月に都市公園として開園したそうです。現在は谷戸と尾根が織りなす景観とともに、ホタル(鎌倉でホタル!!鎌倉だけどヘイケボタルです)、チョウ、トンボやヤマザクラ、フジ、ヤマユリ、ハンゲショウといった多様な動植物が繁殖し、市民(四囲を住宅街が囲んでいるので、徒歩や自転車で訪れている人が多い)の多くが豊かな自然を満喫できます。また近くを流れる神戸川には鮎が遡上が見られるとタウンニュースで話題となっていました。

実際外周をぐるっと1周回ったみたところ1時間ちょっとかかるくらいの広さがあります。その間に数種のチョウ、トンボは見かけました、あと鳥の鳴き声も何種類も聞いたのですが、写真に撮ろうと思うとなかなか難しくて、写真に撮れたのはおそらくオオシオカラトンボ(下の写真)ではないかと思います。黙々と歩きながら考えてみたのですが、生活圏の近くに殆どが自然林(人手によらず自然に成立した林、天然林)と二次林(原生林が何らかの原因で破壊された後に自然に再生した森林)で構成されている鬱蒼とした森があることは、とても大切なことではないかと感じました。自分たち人間が住んでいる場所とは違う世界(緑地の奥深くに入っていくと別世界に来た感じがします)、別の生き物たちがたくさん住んでいてちょっと不思議な体験ができる世界は、特に子供たち(もちろん大人もですが)は貴重は体験になるはずです。鎌倉出身の養老孟司博士もインタビューで森での体験の重要性について触れていたことを思い出しました。

今後も他の2つの緑地や鎌倉市内にあるハイキングコースを回って鎌倉の自然についても書いていけたらと思っています。

ちなみに帰りに買った鎌倉サイダー(写真一番下)は鎌倉駅近くのとあるコンビニで発見しました(他で売っているのをみたことがありません)、無印良品で買った柚はちみつのパウダーをちょっと入れて飲むと最高においしいかった!

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