子供の日

2020年05月01日 08:46

今年のゴールデンウイークはステイホームウイークになっていますが、本来ならちびっ子は何処かへ遊びに連れて行ってもらったり、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんに逢いに帰省したりするのを楽しみにしていたのでしょう。4日後のなります5月5日は子供の日ですが、祝日法2条では「子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことが趣旨だそうです。そこで子供の幸せについて考えさせられる映画を2本観てみました。ほぼ子供が登場して頑張っている映画やドラマなどを観ると泣きながら観ることになります。「初めてのおつかい」などは最初から最後まで泣きながら観ています(たぶん年のせいだと思います)。今回観た2本も子供達が“可愛かったり”“大人びていたり”“逞しかったり”“気まぐれだったり”色々な面を魅せてくれます。

1本目は「イン・アメリカ/三つの願い事」です。アイルランドからニューヨークに移住した一家の物語で監督の半自伝的映画です。大人の夫婦は現実に翻弄されますが、娘2人は新天地にすぐに適応して、楽しみを見出して行きます。監督の娘さん2人が脚本に参加しているので、子供の台詞に大人は“ハッと”させられ、大人が考えたらこのような台詞のはならなかっただろうなというシーンが随所に見られます。姉妹2人がアイスクリーム屋で外を見ながらアイスクリームを食べるシーンや、月を見るシーンは名シーンだと思います。

2本目は「ギフテッド」です。自殺してしまった数学者の姉の子供を育てている叔父のもとにやってきた祖母が、その子が驚くべき数学の才能(ギフテッド)を持つ事を知り、英才教育を受けさせようとする祖母と、姉の遺言通り普通の子として悩みながら育てようとする叔父の間で翻弄されてゆく7歳の女の子の物語です。こちらは子役のマッケナ・グレイスの演技が素晴らしい。引き込まれる演技とはこういう事を言うのでしょうか、これもまたタレンテッド(芸術的な才能)なのでしょうか。

考えてみれば子供の適応能力は大人の想像をはるかに超えてきますし、可能性は無限であり、眠っている才能はどこでどのようなきっかけで開花するかはわかりません。いつもと違った連休になっていますが、逆にそれが何か今までとは違った楽しみや面白さの発見につながるといいなあと思います。最近9月からへ入学時期をずらす議論がされていますので、私も大人の一人として子供の教育について考える日にしたいと思っています。

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