土屋賢二

2020年04月30日 16:06

2020年の本屋大賞発掘部門「超発掘本!」に選ばれました「無理難題が多すぎる」土屋賢二著(以下の文章ではツチヤ師とさせていただきますーご本人は著書の中で同一人物である事を否定しています)を読みました。発掘部門とは、2018年11月30日以降に刊行された本の中で、時代を超えて残る本や、今読み返してしても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選んだ中から、1冊を実行委員会が選出して決定しています。北海道の書店員さんが書いている推薦文が良いので抜粋させていただきます。

【昨年、お店で積んでみたところ、大変よく売れました。手書きの看板に「毒にも薬にもならない」と書いたのに。価値観の揺さぶられるような本も良い。鳥肌が立つような本も、涙が出るような本も良い。でも、そういう本ではないけれど、なんか、ちょっといい気分になる。何故かちょっと、心が楽になっているかもしれない。そんな本が、沢山の人のもとに、届けばいいなあと。そう思って推薦させていただきました。】

確かに読んでみると毒にも薬にもならないような、人畜無害なような、暖簾に腕押しのような(例えがズレました・・)、しかしダメなオジサンには共感する(いや崇拝と言った方が良いかもしれません)ところは多く、ツチヤ師の“すっとぼけた”・・・いや・・・哲学的な笑いが散りばめられています。

ツチヤ師は哲学者で現在は退官されていますが、お茶の水女子大(何と羨ましい)の名誉教授をなさっています。実は「われ笑うゆえにわれあり」1994年著は読んだことがあり(Wikipediaで土屋賢二さんを調べていて思い出しました)こちらも再読してみると、ツチヤ師の“子供のようなへ理屈” ・・・いや・・哲学的な言い回しが炸裂しており、崇拝できる(いや共感でしたっけ?)内容となっています。

もしこのブログが中断したら、神戸(退官された後神戸に住んでいらっしゃるそうですが住所は知りません)の公園のベンチで缶コーヒーを一人飲んでいる、崇拝いたしますツチヤ師に弟子入りを志願するため、探しに行っている(もしくは毒にも薬のもならない本なので“金返せ”と言いに行ったかも)と思ってください・・・$%&&$%%&$$・・・なんだか変な文章になりましたが本を読めばわかってもらえると思いますので、ぜひ読んでみてください!

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