岡本太郎

2020年04月23日 16:29

岡本太郎さんをご存知でしょうか?日本の芸術家で日本万国博覧会(通称 大阪万博)で太陽の塔の作者であり、1964年の東京オリンピックで参加メダルのデザインの手がけています。1981年に日立マクセルのCMで「芸術は爆発だ!」と叫んでいたのが流行語大賞に選ばれていていますので、50代以上の方はよくご存知だと思います。

私は岡本太郎さんについて印象に残っている事があって、確かテレビのインタビューで“芸術かとは何でしょう?”と聞かれて、芸術家とは心の中にマグマの様な表現したいというドロドロとしたエネルギーの塊りの様なものを抱えている人間である。上手いとか下手とかではないんだ、どんな表現法法でも良いんだ、表現したいというエネルギーを自分なりの表現方法で吐き出していく、これが芸術家なんだ、要するにこうしたエネルギーがない人間はどんなに上手であってももはや芸術家ではない。とインタビューに答えていた事を思い出します(あまり正確ではないかもしれませんが、だいたい内容は合っていると思います、間違っている部分がありましたら申しわけありません、先に謝っておきます)。このインタビューを聞いて自分には芸術の道は無いなあと思った記憶があります。実を言うと絵の才能ははまったく無くて美術の点数は5段階評価で2か3しか取ったことのなく、高校時代に美術で“小学生の絵か!”と言われていた身でありながら何でその時そんな事を思ったのか今でも不思議なのですが、芸術の道をあきらめたのがその時だったのは間違いありません。

芸術に疎い自分のことはさておき(ダラダラ書いてすいません)、最近再読しました「自分の中に毒を持て」岡本太郎著の中にいっぱい名言が残されているので、いくつか紹介したいと思います。

禅宗の僧侶に対する講演で、臨済禅師の「道で仏に逢えば、仏を殺せ」という言葉に対して 
「道で仏に逢えばと、言うが、皆さんが今から何日でもいい、京都の街角に立っていて御覧なさい、仏に出逢えると思いますか?」
「逢いっこない。逢えるはずないんです。」
「出逢うのは己自身なのです。」

「人間は誰しも未熟なんだ。自分が未熟すぎて心配だなどというのは甘えだし、それは未熟という事をマイナスに考えている証拠だ。」

「ただの技術主義だけでは空しい、進歩、発展に役立つという、条件づけられた技術ではなく、まったく無償にに夢をひろげていくこと。ナマ身で運命と対決して歓喜するのがほんとうの生命感なのだ。そのような全存在的充実感をとり戻すのでなければ、何のためのテクノロジーか、と僕は思う。」

もちろん岡本太郎さんの言葉にも賛否両論あると思いますが、色々な角度から物ごとを見るという点から重要な視点を与えてくれる言葉ではないでしょうか、上記したもの以外にもたくさんあるので是非読んでみてはいかがでしょうか。・・・・・・・お薦めです。

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