桜だより②

2020年03月27日 08:49

昨日は鎌倉の桜の名所をいろいろ回って桜の開花具合を見てきました。甘縄神社、光明寺、段葛、源氏山公園、鎌倉山と見て行ったのですが、源氏山が七分咲き程度の木があった他は、ほぼ一分咲きから二分咲きといったところで見頃からは程遠い様子でした(鎌倉山は一部見ごろを迎えているようです)、東京は満開を迎えているようですから、鎌倉は1〜2週間遅れているようです。しかしながらそうした中でも鎌倉のソメイヨシノの中では、一番早く見頃を迎えると言われている妙本寺について紹介したいと思います。

妙本寺は日蓮宗最古の寺院であり開基は順徳天皇に仕えた儒学者比企大学三郎能本です。この地は比企能員一族が住む谷戸であったことから比企谷(ひきがやつ)と呼ばれていますが、比企一族は1203年に権力保持を目論む北条一族によって滅ぼされました。その争いを「比企の乱」と言います。その時まだ幼少で京都にいたため生き延びたのが比企大学三郎能本でした。能本は、鎌倉の町に立って命懸けで布教をする日蓮聖人に出会って「我が一族の菩提を弔ってくれるのはこの聖人しかいない」と決心して、自分の屋敷を日蓮聖人に献上したのが妙本寺の始まりだそうです。ちなみに昭和16年まで池上本門寺(日蓮宗大本山)と一人の貫首が統括する(両山一首)という方式が続いていたそうです。

鎌倉駅から非常に近い立地にありながら自然が溢れており、春には桜と新緑のコントラストが楽しめるお寺です。鎌倉では先頭を切って見ごろを迎えると言われているだけあって、昨日の時点でほぼ見ごろを迎えていましたので写真をご覧ください。・・・・来週のパート③はもっとたくさんの写真を掲載できるとお思います。

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