冬晴れの散歩道:海沿いじゃない方の藤沢編

2024年03月02日 14:24

今回の散歩道は、鎌倉から見ると西に隣接する藤沢方面に、歴史ある神社仏閣を3箇所巡ってきました。中には鎌倉時代よりはるか昔から存在しているものもあります。まず片瀬諏訪神社から北上していきます。片瀬諏訪神社は今から1300年あまり前(723年)に信濃国諏訪大社からの御分霊として上下両社に鎮座されました。片瀬の地は現在と異なり、以前は水面の覆われた大きな沼湖であり(今では面影はないのですが近くに鵠沼などの地名もある)、それが諏訪湖を取り巻く諏訪の地に良く似ていたことからこの地が選ばれたそうです(片瀬諏訪神社ホームページより)。

そこからやや距離がありますが、次は毎年箱根駅伝で耳にします遊行寺の坂で全国的にも有名な時宗総本山遊行寺(正式には藤澤山無量光院浄光寺という)です。遊行寺の開山は俣野(現在の藤沢市、横浜市周辺)の地頭であった俣野氏の出身である遊行4代他阿呑海上人です。その兄である俣野五郎景平の寄進により1325年に創建されました。その後の長い歴史の中で門前が藤沢宿として栄え(歌川広重の東海道五十三次に登場)1868年11月23年(明治元年)には、東京行幸の際に明治天皇が宿泊しています。藤嶺学園方面に見える富士山は一見の価値ありです(時宗総本山遊行寺ホームページより)。

次はそこからすぐ近くにある白旗神社です。白旗神社はいつ頃できたのかは定かではないのですが、鎌倉時代より以前から、相模国にある寒川神社の神様・寒川比古命をお祀りして、同じ名前の寒川神社(寒川町の寒川神社は約1600年の歴史がある)と呼ばれていました。1189年源義経公は兄源頼朝から怒りをかい、追い詰められ、奥州平泉の衣川館において自害されました。その首は奥州から新田冠者高平という者によって鎌倉に送られました。高平が、腰越の宿に到着すると、そこで和田義盛・梶原景時によって義経かどうか確認されました、伝承では夜の間に首は、白旗川を上り、この地に辿り着いたと言われています。このことを頼朝に伝えると、白旗が源氏の旗であったことから、白旗明神としてこの神社に祀るようにと指示しました。こうして義経公を神様として祀ることとなり(1249年に合祀)、のちに白旗神社と呼ばれるようになったそうです(藤沢白旗神社ホームページより)。藤沢市(藤沢というくらいですから)の市花は藤の花なのですが、白旗神社は藤の名所で、「草臥亭(くたびれて) 宿かる比(ころ)や 藤の花」という芭蕉の句碑があります。5月初旬には見頃となるそうです。

ちなみにこの頃バードウォッチングの話は登場しなくなっていますが、まだコツコツと修行は続けています。最近新たに見かけたのはハクセキレイに混じって見つけたセグロセキレイです。写真で捉えられたらブログで取り上げたいと思っています。

写真を撮ってきたのでご覧ください。
1️⃣片瀬諏訪大社
2️⃣時宗総本山遊行寺
3️⃣藤沢白旗神社
4️⃣CAFE BANANE PATE(バナーヌパートと読むらしい)・・・藤沢駅から江ノ電に乗る前によくコーヒーとホットドックのセットを食べていたところなのですが、お店が変わってました・・バナナジュースが有名なお店らしいのですが、今回はコーヒーとバナナパウンドケーキを食べました。どちらも美味しかったです。

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