Netflixで「ルーザーズ 失敗が教えてくれること」2019年を観ました。“勝つことがすべて“の社会で、失敗をどう受け止めればいいのか?敗北の苦しみを乗り越えたアスリートたちの心理に焦点を当てた全8話のドキュメンタリーシリーズです。
父親に逆らえずボクサーとなり、世界王者にまでなったマイケル・ベント。プレミアリーグからの脱落、チーム消滅の危機に瀕したトーキー・ユナイテッド。高い技術力でファンを魅了した黒人フィギュアスケーター、スルヤ・ボナリー。カーリングというスポーツに新たな歴史を刻むこととなる戦法を生み出したパット・ライアン。サハラマラソンで行方不明となったマウロ・プロスペリ。犬ぞりレース中に恐ろしい体験をしたアリー・ザーク。NBAでも通用する素質を持ちながら、その短気さでチャンスをことごとくダメにしたジャック・ライアン。1999年、全英オープンの最終ホールでドラマチックな敗北を喫したジャン・バルベルデ。失望、傷心、復活、そして喜び。それぞれ実在のアスリートたちが経験したさまざまな物語を、アニメーションを交えて再現してくれます。
この作品を観ると、失敗から教わることはあるのだなあと思います。自分の内面からもたらされた失敗や自分ではどうしようもない外部からもたらされた失敗。さまざま失敗はあれど、それぞれのアスリートは失敗は失敗であると素直に認めるのですが、それまで生きてきた人生や、のめり込んできた競技の経験を否定せず、あまりジタバタしない(開き直るとも言いますが)ところから(そのように見えましたが本当はジタバタしたのかもしれません)、チャンスを掴んで復活したように見えます。スルヤ・ボナリーやジャック・ライアンはむしろ失敗があったからこそ現在、生き生きしているようにも感じます。失敗はあくまでも「失敗」ですが、それをどう捉えるかは自分次第・・・・・・。考えてみたいと思います。