「習慣と脳の科学」ラッセル・A・ポルドラック博士著を読みました。ラッセル・A・ポドラック博士は、スタンフォード大学心理学部教授で、人間の脳が、意思決定や実行機能調節、学習や記憶をどのように行なっているかを理解することを目標として、計算神経学に基づいたツールの開発や、より良いデータの解釈に寄与するリソースの提供を通して、研究実践の改革に取り組んでいます。さらに博士は、再現性と透明性の高い科学研究を目指す、オープンサイエンス運動をリードする認知神経科学者でもあります。
本の内容は、そもそも「習慣」とは何なのか?どうしても変えられないのはどうしてなのか?。過食やスマートフォンの使いすぎから、飲酒や喫煙、果ては依存症のある薬物の使用まで、一度習慣づいた行動をやめたくてもやめられずにいる人は多い。一方私たちは、交通ルールや道具の使い方、毎日のルーチンなどが習慣になっているおかげで、いちいち立ち止まって考えずに行動できている。こうした習慣のありようを、脳神経科学や心理学の知見の集積から、習慣の実像を明らかにする!ざっとこんな感じです。
個人的になるほどなあと思ったのは、習慣は目的指向型の行動とは2つの点で異なり、一つは、適切な刺激が現れると自動的に作動すること、もう一つは、一度引き金が引かれると、目標に関係なく実行されることであり。またその違いはモデルフリーとモデルベースの強化学習の概念に密接に対応していることだったり。(本文抜粋)
また面白いなあと思ったのは、「なぜライフスタイルを改善できないのか」と尋ねられたとき、人々のもっとも一般的な答えは「意志力が弱いから」である。がしかし、著者らが行なった、ある人が目下の衝動を止める能力と自記式調査法で測定される自制心の測定値における相関関係の研究では、ほほ無関係であることがわかっている。自制心が強いと思われる人は、衝動を抑えるのが得意なのではなく、運動や健康的は食事などの良い習慣を身につけることが得意であると言うことである。(本文抜粋一部改変)
などでした。
習慣には良い習慣と悪い習慣がある・・・・。できることなら良い習慣を身につけたいものです。このブログも3年以上経ち550回以上更新してきました。どちらかといえば「ボケ防止の観点から」良い習慣なのではないかと思っています。小泉鍼灸治療院は今月で閉院してしまうので、院長の個人ブログという形はなくなりますが、リニューアル(できれば散歩道日記として)してブログは今後も続けていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします