奇跡の絆

2023年03月24日 18:19

「奇跡の絆」マイケル・カーニー監督2017年は2006年発表のノンフィクション「Same kind of Different as Me」を原作とした実話に基づくアメリカ映画です。Rotten Tomatoesでは平均点10点満点中5.32点となっていて辛めの評価となっています。

あらすじはこんな感じです。画商のロン・ホールは妻のデボラに浮気がバレたため。罰として奉仕活動に励むことになった。奉仕活動中、あるホームレス(デンヴァー・ムーア)の顔を見たデボラは驚愕した。デンヴァーの顔が自分の夢によく出てくる男の顔に酷似していたためである。デボラはデンヴァーとの出会いを神様の導きによるものと確信し、ロンと一緒にデンヴァーの自立を手助けすることにした。当初、独善的な性格のロンは嫌々奉仕活動を行なっていたが、デンヴァーとの交流を通して、他者に手を差し伸べることの大切さを学んでいくことになった。(Wikipediaより)

実話に基づいているので、原作に沿った形のストーリーに当てはめたせいかもしれませんが(原作を読んでないので確認できません・・すみません)、編集が唐突というか分かりにくい展開になっているところがあったような気がします。若干、宗教色が強いのでキリスト教的な宗教観に理解が及ばないところもあったのかもしれません。ですがデンヴァー(演:ジャイモン・フンスー)が葬式でスピーチするシーンはなかなかの名シーンではないかと思います。個人的には「ザ・エージェント」や「ブリジット・ジョーンズの日記」などの作品で主演しているレネー・ゼルウィガーがデボラ役で出演しているのですが、その頃のちょっとおっちょこちょいなコミカルな女の子役から時代を経て、今回の作品で癌に侵されるシリアスな人妻役を演じていて、その間の20年間分の作品を観ていないためちょっとびっくりしました。

奉仕活動について描いた映画というよりも、人と人のつながり・・・・絆ってなんだろうと考えさせられました。そういった意味では邦題「奇跡の絆」は内容をよく表していると思います。ご覧になってみてください。

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