Netflixで「ギレルモ・デル・トロのピノッキオ」ギレルモ・デル・トロとマーク・グスタフソン共同監督と言う作品を観ました。2022年アメリカのストップモーションアニメ映画です。1940年ウォルト・ディズニーのアニメーションと同じくカルロ・コッローディ作「ピノッキオの冒険」が原作となっています。第80回ゴールデングローブ賞では、ストリーミング作品として初めてアニメ映画賞を受賞しています。ちなみにギレルモ・デル・トロ監督は尊敬する人物に押井守氏を挙げており、「うる星やつら オンリーユー」「天使のたまご」から全映画を観ており「彼は素晴らしいフィルムメーカー、私の偉大なるお手本です」と発言している。他の日本の作品では「ウルトラマンシリーズ」「マジンガーZ」や手塚治虫、宮崎駿、高畑勲、などからも影響を受けているそうです。ストーリーはだいたいディズニー版と同じであり、クリケットの助けを得ながら、いろいろなことを経て、ピノッキオがだんだん成長して、自分の居場所を見つけてゆく大筋は変わっていないのですが、第一次世界大戦でゼペットが息子を失う設定であったり、第二次世界大戦に巻き込まれて少年兵訓練施設へ送り込まれたり、時代背景がファンタジーにしては、リアルに描かれています(べニート・ムッソリーニも登場しています)。
「命は美しい・・・・・」物語のまわし役、コオロギのクリケット(ユアン・マクレガー:声)はものすごくいい味出してます。銀河鉄道999などのテーマなどにも登場しますが、不死身の命か・・限りある命か。ラストシーンではピノッキオは不死身の命を失った「本物の少年」として生涯を終える(と思われる)ことが語られます。エンディングのクリケットが歌うシーンは素敵なシーンです。ぜひご覧になってみてください。