Netflixで「嘘八百」2018年武正晴監督を観ました。2018年から公開されている日本映画シリーズ第1作です。2020年「嘘八百 京町ロワイヤル」が公開、2023年「嘘八百 なにわ夢の陣」が今日公開となっています。武正晴監督は助監督時代(工藤栄一監督、崔洋一監督、井筒和幸監督等)が長かった監督で、「百円の恋」や「ホテルローヤル」「全裸監督」なども監督しています。ちなみにこの作品でも脚本を書いている足立岬さんは「百円の恋」で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞されています。
大阪市堺市が舞台。古美術商を商う小池則夫(演:中井貴一)は、野田佐輔(演:佐々木蔵之介)から千利休所縁の茶碗を購入するが、この茶碗は、野田がつくった贋作だった。てんやわんやの末、落ちぶれた古美術商と陶芸家は結託し、幻の千利休の茶器を贋作して因縁の大物鑑定士達に一泡吹かせることに。ついでに金儲けも狙う計画は、成功するのか?というのが大体のあらすじです。
主人公が冴えないおじさん2人なのですが、これがなかなか面白い。過去に騙された相手を、あえてその騙された手法を使って、あえて相手の土俵に乗り込んで盲点を突きハメ返す、大阪が舞台なのでバタバタしてコッテリした感じの映画かと思いきや、ハリウッドの詐欺師が詐欺師を騙す映画のようなちょっとオシャレな感じがする作品でした。
お正月特番に飽きてしまったときに観るには、ちょうどいい感じのコメディーです。続編も期待できそうなので是非観てみたいと思っています。