アパートの鍵貸します

2022年07月29日 18:56

ロマンティック・コメディーのアメリカ映画「アパートの鍵貸します」1960年ビリー・ワイルダー監督を観ました。第33回アカデミー賞にて、作品賞、監督賞など5部門で受賞しており、Rotten Tomatoesによれば、平均点は10店満点中8.73点となっています。

あらすじを説明しますと・・・ニューヨークの保険会社に勤めるバクスターは、昇進のため、4人の部長と愛人の密会用に自分のアパートの部屋を時間貸しし、毎夜遅く帰る生活をしていた。ある日、シェルドレイク部長に呼び出され、彼にも部屋を貸すことになる。課長補佐に昇進したバクスターは会社のエレベーター係のフランをデートに誘うが、実は彼女はシェルドレイクの愛人で、バクスターとのデートの約束をすっぽかしてしまう。果たして部長の愛人であるフランとアパートの部屋を上役の情事に提供している独身サラリーマンのバクスターの恋の行方は?・・・・・・・・。

バクスター役のジャック・レモンは情けないサラリーマン役をユーモラスに演じていて、日本でいえば落語に出てくる太鼓持ちと言えると思いますが、あまり哀れとか卑屈さとかを感じさせない陽気さの中に、ちょっとだけ見え隠れする哀愁のようなものを感じます。今では神秘体験の著書で有名だと思いますが1960年当時26歳のシャーリー・マクレーン綺麗ですよね。この作品でゴールデングローブ賞主演女優賞をとっています。

アメリカ映画のコメディーといえばハッピーエンドと相場が決まっていますが、個人的にいえばこの映画のラストシーンは好きです。60年以上前のコメディーの名作中の名作だと思いますが、人間の欲について考えさせられます。まだご覧になったことがない方は一度ご覧になってみてください。

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