幸福の黄色いハンカチ

2022年07月15日 17:55

「幸福の黄色いハンカチ」1977年山田洋次監督をデジタルリマスター版で観ました。第1回日本アカデミー賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀脚本賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞し輝いている名作であり。1971年に「ニューヨーク・ポスト」紙に掲載されたピート・ハミルのコラム『Going Home』をベースに、北海道を舞台に撮影された日本のロードムービーの代表作です。ストーリーは説明する必要もないくらい有名だと思います。何と言っても主演の高倉健さんが素晴らしい。撮影当時46歳のはずですが、今の自分よりも年下とはとても思えない。最小限の言葉で、演じる人物の心に込み上げるその瞬間の心情を表す台詞・動きを表現する芝居、基本的に本番は1テイクしか撮らせないそうです(Wikipedia調べ)。有名な刑務所から刑期を終え出所した直後の食堂で、女性店員に次いでもらったグラスに入ったビールを深く味わうように飲み干した後、ラーメンとカツ丼を食べるシーンがありますが、その撮影の為に2日間何も食べなかったと言います(1テイクでOK)。個人的には、さりげないシーンですがカーラジオから「なごり雪」が流れているシーンで行き先を夕張と告白するシーンや、夕焼けの中過去に犯した犯罪を告白するシーンは好きなシーンです。俺は不器用だから・・・・映画の中に出てくるセリフですが、高倉健さんそのままのイメージです。

もう45年前の映画ですがやっぱりいい映画は何度観ても良いと思います。ぜひご覧になってみてください。

ちなみにここから近い光明寺には、2017年高倉健さんの身長と同じ高さの墓碑が建立されています。

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)