劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン

2022年07月01日 18:39

「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」2020年、石立太一監督、京都アニメーション製作を観ました。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は、暁佳奈による日本の小説であり、またそれを原作とするアニメーション作品です。小説はKAエスマ文庫より全4巻(本編3巻+外伝1巻)、アニメはTOKYO MXほか全13話+OVA、劇場版は2020年に公開された完全新作です。4年間にわたる大陸戦争が終結。その戦場で「武器」と称されて戦うことしか知らなかった少女、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは、激化する戦場で両腕を失い、自在に動く義手をつけることを余儀なくされる。退院したヴァイオレットは、自動手記人形としてC.H郵便社で働き始める。ヴァイオレットはかつて戦場で誰よりも大切な人・ギルベルト少佐がいた。最後に聞かされた「愛してる」という言葉が理解できなかったヴァイオレットは、仕事と日常を通じて人と触れ合いながら、その言葉の意味を探していく・・・。といったところがアニメシリーズのあらすじで、劇場版はその後日談が描かれています。ネタバレになるので内容はぜひ観ていただきたいのですが(私はNetflixで観ました)、公式ホームページには、そして、いよいよフィナーレへ・・・。・・・・あいしてるってなんですか?愛する人へ送る、最後の手紙。と書いてありました。かなりくたびれてしまったおじさんからすると、あまりにも直球すぎて恋愛映画としてはややついていけないところがあるのですが、手紙という主役と言ってもいいアイテムの使われ方や、また手紙に取って代わる存在として登場してきた電話の使われ方だったり、伏線の張りかたなどは、うまいなあと感心してしまいました。時代を超えた設定になっているのもうまく描かれていて、距離を縮めて時間を共有して言葉を伝えてくれる電話に対して、時代を超えて時間を共有して文章を伝えてくれる手紙の対比などはこの映画に携わった方々の思いのようなものを感じます。アニメ版を観ていなくても十分楽しむことができました、直球の恋愛映画を見たい方におすすめです。

記事一覧を見る

powered by crayon(クレヨン)