Netflixドキュメンタリー トラスト・ノー・ワン消えた巨額仮想通貨を追え!を観ました。この作品は2009年2月CNNが報じたところによると、カナダの仮想通貨交換会社「クアドリガCX」で、創業者が急死したため、顧客から預かっているビットコインなどの仮想通貨1億4500万ドル(160億円)相当が引き出せない状態になっている。同社の共同創業者ジェラルド・コッテン最高経営責任者(享年30歳)は、旅行先のインドでクローン病の合併症により急死した。同社の仮想通貨の多くは不正アクセスから守るため、インターネットから切り離した「コールドウォレット」に保管されていた。この保管先にアクセスできるのはコッテン氏しかいなかったという。クアトリガは10万人以上の顧客に返金する方法を探しているが、まだ見つかっていない。コッテン氏の妻もアクセスするためのパスワードや回復キーを知らず、メモなども見当たらないという。妻によれば、コッテン氏のパソコンなどに侵入して仮想通貨を回収できるように専門家に依頼しているものの、少なくとも一部は喪失した恐れがある。(香港CNNビジネス・ネット記事抜粋)
この記事を見ただけでちょっと怪しいですよね、その後激怒した投資家からは、その死の裏側に隠された真実があるのではないかとの声が上がり、本当にCEOは死んでいるのか?妻が怪しいのではないか?共同創業者が怪しいのではないか?などネット上での暴走が始まります。ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、いろいろな点で教訓にしなければならないことがてんこ盛りのような内容でした。時代は変わって複雑さを装っても詐欺師の手口は相変わらずシンプルなものだなあと感じました。人間の弱い部分につけ込み、偽装はするがやってることは単純です。大金を失った投資家の立場に立てば、気持ちはわかるのですが、あまりに深読みしすぎて陰謀論のようなものにハマってしまう、これはネット社会ならではの現象かもしれません。こうした調査報道の重要性を実感できる内容でした。