薬膳

2020年01月10日 08:33

中医学では薬食同源という理念があり、薬と食事は元は同じものだという考えられてきました。体に効果のある食事を一般的にすべて薬膳という場合が多いようですが、厳密には食用、食養、食療、薬膳の4種に分類されるようです。食用とは季節や場所などに応じて、栄養バランスの取れた食事をすること(通常の心掛けるべき食事)、食養は美肌やダイエットなど目的に応じた食事をすること(身体を養う食事)。食療は不調の改善を目的として弁証論治に基づいて、改善効果が期待されるような食材を多めに用いる食事をすること(代表的なものはお粥)。薬膳は食療の状態からさらに生薬を加えて病気を治すための食事をすることです(お粥に生薬の生姜を加える)。今の季節の冬に合わせた食材を調べてみると、冬は陰が盛んで、陽が弱くなるので腎を補いかぜを予防する食材が必要な養生(健康を保つことや、傷病を治癒するために保養すること)とされています。腎を温めてかぜを予防する食材はニラ、唐辛子、黒砂糖、山椒、サケ、アジなどだそうです、また腎陰を養う食材は豚肉、リンゴ、豆腐、コマツナ、乳製品などです。鍋の美味しい季節なので参考にしてみてください。

記事一覧を見る