ミュンヘン:戦火燃ゆる前に

2022年04月15日 18:43

「ミュンヘン:戦火燃ゆる前に」は2021年クリスティアン・シュボホー監督、2017年の小説「ミュンヘン」を原作としたイギリスのサスペンス映画です。(2022年1月Netflix独占配信になってます)邦題の「ミュンヘン:戦火燃ゆる前に」も良いのですが原題「MUNICH THE EDGE OF WAR」そのままでもよかったのではないかと思いました。Rotten tomatoesでは、74の批評家のレビューの86%が肯定的であり、平均評価は6.7/10です。1938年のミュンヘン会談。オクスフォード大学での旧友の2人はそれぞれイギリスとドイツの政府団に参加。戦争の危機が迫る中、2人はナチスの極秘情報をめぐり秘密裏に奔走し始める。ちなみに史実としてのミュンヘン会談は、イギリス、フランス、イタリア、ドイツの首脳が出席。ドイツ系住民が多数を占めるズデーテンの自国への帰属を主張したドイツのアドルフ・ヒトラー総統に対し、イギリス・フランス両首脳は、これ以上の領土要求を行わないことを条件に、ヒトラーの要求を全面的に認め、1938年9月29日付で署名されています。この会談で成立したミュンヘン協定は、戦間期の宥和政策の典型とされ、ドイツの更なる増長を招き、結果的に第二次世界大戦を引き起こしたことから、一般には強く非難されることが多い。(Wikipediaより)
会談の結果は、第二次世界大戦勃発の要因となったのか?のちのイギリス首相チャーチルは著書「第二次世界大戦回顧録」では第二次世界大戦は防ぐことができた。融和策ではなく、早い段階でヒトラーを叩き潰していればと述べています。強硬策をとっていても防ぐことはできなかったのか?英仏は戦争準備のための時間稼ぎの必要から譲歩を行ったのか?など〜たら・〜ればのような話は色々あるようですが、戦争回避の努力虚しく第二次世界大戦では数千万人が亡くなっています。この映画のように戦争をなんとか止めようと努力した人も世界中にいたこともまた事実です。ヤニス・ニーヴェナー演じるドイツの外交官ハートマンは「俺たちは生きる時代を選べないが、どう生きるかは選べる」と言います。どう生きるかを選べない世の中はあってはならないのだと考えさせられました。

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