今回は桜の写真をたくさん撮ることができました。前回ほとんど咲いていなかった、長勝寺と教恩寺、初めて登場します安国論寺と笛田公園です。前回、長勝寺と教恩寺については触れていますので解説は省きますが、桜だより②で撮ってきた写真と同じ構図で撮った写真を載せますので比較してみてください。写真①②長勝寺③教恩寺
安国論寺は鎌倉市大町にある日蓮宗の寺院です。開山は日蓮とするが、弟子の日朗が1260年に、日蓮が前執権北条時頼(第5代執権)に建白した「立正安国論」を執筆した岩穴(法窟)の側に安国論窟寺を建てたのが始まりだそうです。裏山の富士見台からは由比ヶ浜海岸を含む市内を一望でき、日蓮が富士山に向け題目を唱えたとされています。ちなみに東芝会長や経団連会長を務め、熱心な法華信者だった土光敏夫さんの菩提寺(墓所)でもあります。(日蓮の杖が根付いたとされる市原虎の尾というヤマザクラはソメイヨシノよりも開花が遅い様で数輪咲いている程度でした)写真④⑤安国論寺
笛田公園は鎌倉市笛田にある野球場1面、テニスコート4面、多目的広場・遊歩道などがある公園で、スポーツをしたり、自然と触れ合う憩いの場として市民に親しまれている所です。桜も咲いていてお花見している方も見受けられました。写真⑥笛田公園
最後におまけの写真は、八雲神社(常盤)です。鎌倉には4つの八雲神社(大町、常盤、山ノ内、西御門)があるのですが、そのうちの一つです。この地は鎌倉殿の13人の1人梶原景時(演:中村獅童)の領地(平安後期から)にして除災祈願のために建立されました。梶原氏は坂東八平氏の流れをくむ鎌倉氏の一族であり、大庭氏と同族である。3代ほどさかのぼると鎌倉景正(歌舞伎の「暫」に登場する鎌倉権五郎景正のモデル)という平安後期の武将がおり、鎌倉を領していたので鎌倉と称していたそうで、鎌倉殿の13人でも元々鎌倉周辺に住んでいた人は少なく、そのうちの1人だと思われます。地元のおじさんに聞いたのですが、ここの裏山を登っていくと源氏山公園方面に抜けられて、長谷・大仏ハイキングコースへ通じているそうなので、今度挑戦してみたいと思っています。写真⑦八雲神社(常盤)