🎵お前と会った 仲見世の
煮込みしかない くじら屋で
夢を語ったチューハイの
泡にはじけた 約束は
灯りの消えた 浅草の
コタツ1つのアパートで
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「浅草キッド」1986年ビートたけし作詞・作曲
今回はNetflixで「浅草キッド」2021年劇団ひとり監督・脚本を観ました。もともと「浅草キッド」はビートたけしさんの1988年に出版された自伝小説です(歌の方が先なのですね)。テレビドラマ化もされていますが、Netflixの映画版も自伝小説を映画化したものです。小説は読んでいないのでわからないのですが、映画版はビートたけしさんがフランス座にいた時代、深見千三郎師匠と過ごした修行時代を中心に描かれています。なかなか自伝小説を映画化するのは難しいのではないかと思いましたが(おそらくドキュメンタリー映画のような記録映画調になってしまうのではないかと思ったのですが)、しかし劇団ひとり監督の腕が良いのだと思いますが、うまく組み立てられていて青春映画調のエンターテインメント作品に仕上がっています。監督は映画化を構想してから7年も温めていたそうで、かなりこの映画のは思い入れがあったと感じます。「偏っていたとしても、気持ちがのっかった笑いが取れるような発言ができる人になりたい」とインタビューで語っていました。師匠と弟子の関係とは他人にはわからない何か特別なものがあるんだろうなあとすると、ダブル主演の柳楽優弥さんと大泉洋さんは大変だったと思いますが、複雑な感じの距離感がうまく出ていたのではないでしょうか。劇団ひとり監督の「青天の霹靂」も観させていただきました。今後劇団ひとり監督も北野武監督の後を追って映画制作に注力されて行くのでしょうか。今後の作品にも期待です。