「男の顔は履歴書である」こう言ったのはジャーナリストでノンフィクション作家の大宅壮一さんです。実はここからすぐ近くにある瑞泉寺というお寺に、この言葉が刻み込まれている石碑が建っています(以前瑞泉寺を訪れた時に撮った写真をご覧ください)。若い頃は元々のベースの顔が良くないのに顔のことをあれこれ考えても無駄だろうと考えていましたが、だんだん歳をとるにつれて、イケメンだとかブサイクだとかの問題はさておき、やっぱりその人の歩んできた人生は顔に出るのではないかと思うようになりました。今読んでいる本で明日のブログに書こうと思っているのですが、アフガニスタンで、医療や灌漑事業による復興支援に力を尽くした中村晢医師の言葉を綴った本「最後の一滴」という本の表紙に中村医師の顔写真が載っています。なんとも優しそうで、厳しそうで、懐が深そうで、ちょっと寂しそうな、まさに人生が刻まれている顔と言っても良いのではないでしょうか。鏡で自分の顔を見ると情けなくなるばかりですが、なんとか少しでも近づきたいと思っています。性格は顔に出るとか言われてますし、この人はやさしそうだなとか厳しそうだなとか、おっとりしていそうだなとかせっかちみたいだなあなどと顔を見た時の第一印象でなんとなく判断してしまう事ってありますよね。今回は「あなたの顔には99%理由がある 相貌心理学で学ぶ顔のセルフマネジメント」佐藤ブゾン貴子著を読みました。1億人以上の顔分析に基づくフランス生まれの相貌心理学を駆使して本来の自分の性格、行動傾向を理解して「自分を知る」ことで不安や悩みを解消するための本といったところでしょうか。心理学というよりも統計学なのではないかと思うのですが、結構なるほどなあと納得するところもたくさんあります。有名人のタイプ分類などは面白く読ませてもらいました。この本を読んだ後の副作用かもしれませんが、しばらく人の顔を見るとタイプ分類する癖がついてしまいました。あくまで統計学・・・確率の問題と考えて程々にしたいと思います。