NASAが発表したところによると、1月18日に直径1000mの小惑星が地球に接近するそうです。この小惑星は1994年に発見された「7482」と呼ばれるもので、地球からおよそ200万kmの距離に近づく可能性があるということです。140mを超える小惑星は、地球に衝突すると原子爆弾の1000倍以上のエネルギーを放出するとみられていて、この惑星も「潜在的に危険な小惑星」とされているとのこと。この小惑星ではないのですが、NASAは、地球に衝突する可能性のある小惑星などの天体が見つかった場合、軌道をそらして衝突を避けるための研究の一環として、小惑星に衝撃を与えて、軌道を変える実験を計画しています。その実験に使われる探査機が、昨年11月に西部カリフォルニア州バンデンバーグ宇宙軍基地から「ファルコン9」ロケットで打ち上げられました。重さおよそ500kgの探査機が1100km離れたところにある小惑星「ディモフォス」に時速2万4000kmで衝突して、その衝突による機動の変化を、地上や後から打ち上げられる別の探査機が観測する計画です。ちなみにこうした対策を進めているのがNASA「地球防衛調整局」だそうです。
タイミングが絶妙だと思うのですが、今回Netflixで「ドント・ルック・アップ」を観ました。こちらは巨大彗星が地球に衝突する可能性を必死で訴える2人の天文学者の話なのですが。必死で訴える2人の警告に誰も耳を貸そうとせず。隠蔽しようと試みたり、挙げ句の果てにフェイクニュースだと言い始めるものまで出現する始末・・・・・・・といったブラック・コメディ調になっています(Netflixではヒューマンドラマに分類されていました)。アメリがで作られているのでアメリカ中心の話になるのは仕方がないのですが、世界中を巻き込んだ話になっていないのが少し残念な気がします。でもタイムリーな話題に乗せて、世の中を斜めに見るというか、裏側から見るというか、こうした視点も必要なのだと思います。もとを辿るとチャップリンの映画などにも共通するところがあるような気がします。
最後にひとつ言わせてもらうならば、ネタバレになるので言いにくいのですがラストシーンのくだりはいらなかったんじゃないかと思います。